January 29, 2012

「シャルロット・ペリアンと日本」を探る

Design, 越境

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 ぼくはシャルロット・ペリアンが好きだ。とりわけ、切り紙細工でつくったようなダイニングチェアの歩き出しそうなユーモラスと、パリにある自宅アパートメントの、いかにもおだやかな心地よさが。

 神奈川県立近代美術館は昨年、開館60周年記念の展示として「シャルロット・ペリアンと日本」を開催した。この美術館を設計した坂倉準三がコルビュジェの事務所でペリアンと数年を共にした縁がある。「ペリアンと日本」をテーマにするからには、彼女が初めて日本にやってきた頃の日本とフランスの困難な状況のなかで来日した意味を掘り下げることが大きなテーマではないか。
 しかし、初詣の人々で歩きにくい鎌倉まで行ったのに、新しい発見がほとんどないまま帰ってきたが、「展示されていなかったこと」についての好奇心が膨らんできたことを収穫と思って、すこし調べてみた。

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POSTED by 玉井一匡 : 11:24 PM | Comments (0)

January 16, 2012

秋岡芳男展で思ったこと

Design

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 会期も残り3日という年末に秋岡芳男展に行って満ち足りた気分で会場をあとにした。
 モノをつくることとモノをつかうことが気持ちよいつながりを持っているときに、いい道具や機械ができるのだということを、秋岡芳夫と仲間たちのしごとが伝えた。それが、この展示の気持ちよさと充実感の理由らしい。

 会場にはいるとすぐに、目の前の大きなテーブルの上に溢れんばかりの竹とんぼの色とりどり。ゆるやかに傾斜をかえてゆく竹でつくられた羽根の曲面、そこに嵌め込まれたらしい金属・・・単純この上ないおもちゃであるからこそ、表面にペーパーをかけては指をすべらせると滑らかさにうっとりとする様子も、金属を象眼して回転の勢いを増そうとした工夫も、手に取るように想像された。それも、少しずつちがうやつが、あんなにたくさん並んでいることによって、どんなにかいろいろなことを考えたのかが分かるのだ。
 竹とんぼの羽根をやすめる群れのもたらした思いは、会場にいるあいだずっと、それどころか今だって持続している。竹とんぼだけではない、どれも丁寧で巧みな展示だった。

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POSTED by 玉井一匡 : 07:27 AM | Comments (0)

January 01, 2012

新年おめでとうございます

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 昨年、新婚のブータン国王夫妻が東北の被災地を訪れたときにこどもたちに話していたことばが印象に残ったので、それをもとにして年賀状をつくりました。彼はこう言ったのです。「龍はどこにいるか知っていますか?・・・・龍は、あなたたちひとりひとりの中にいるのです。それをあなたたちが育てていくのです」と。
 もしかすると言い方はちょっと違っているかもしれないけれど、ぼくにはそう記憶されていて、龍が自分の中に棲んでいるという考え方を、とてもおもしろいなと思ったので、そのことがそれこそ龍のように、いまもぼくの記憶に棲みついているのです。

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POSTED by 玉井一匡 : 01:26 AM | Comments (2)

December 25, 2011

『いきる 命はすてき』展に行った

ART, 原発

InochiSuteki1S.jpg銀座で開かれている『いきる 命はすてき』展に行った。
会場は銀座のギャラリー悠玄、泰明小学校の近くだ。
石井悦子さんという若い女のひとが銀座の画廊の地階から2階までの3フロアを借りきって主催なさり、反原発デモで撮った写真を大きくプリントしたもの展示するのだとmasaさんにうかがった。さらに、新島さんが3.11以後のまちの「音風景」を録音したものを音作品として出展されるとも知った。
 ぼくはこの催しを写真展なんだと勝手に思いこんで会場にゆくと、展示されているものはさまざまで、1階の正面には大きなサイの絵があり、猫のカツラがあり震災体験を書いた文章がある。そうした展示を見て、はじめてこの催しの全体像がつかめた。作品というより行動の展示なのだ。写真を作品として展示しているのはmasaさんだけだが、それも、週末ごとに反原発デモの写真を撮ることで原発をなくしたいという思いをぶつけているという行動の結果だ。

 地階の一番奥の壁に大きなピエロの写真があってこちらを睨みつけている。左奥の壁際に一対のスピーカーが置いてある。空間に詰まっているドラムの音は、そこから出てくるのだ。床には、これからここで演奏が行われることを示す譜面台とスツールが緋毛氈の上に置かれている。

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POSTED by 玉井一匡 : 09:17 AM | Comments (4)

December 09, 2011

ゆたかなバックグラウンド:タトーン村コミュニティ図書館のまわり

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 タトーン村のコミュニティ図書館の運営は校長先生が兼ねていらっしゃる。先生にいい話をたくさんうかがったあと、ぼくは牧草を横切って校庭の向こう側まで歩いて行った。丸太を2本立ててその間にもう一本を水平に掛け渡してあるから、それがサッカーのゴールであることはすぐに分かった。門をくぐってすぐに、これが気になっていたのだ。
ゴール裏に立って振り返ると、校舎とさっきまでいたコミュニティ図書館が樹木に融けこんでいる。それがゴールの額縁に切り取られていて、そこからこぼれ出すゆたかな風景の力が、ぼくの眼を通さずにじかに胸の中に染みこんで来た。

 ビエンチャンの市街から車で3,40分も走ったらもう農村地帯になる。集落内の道路に入っていくつか角を曲がれば小学校に着いた。ここにつくられたコミュニティ図書館がどのような背景におかれていて、それがどのように使われているのかを見ることが目的だったので、まずはまわりのことを書いておこう。

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POSTED by 玉井一匡 : 01:33 AM | Comments (0)