October 28, 2003

自転車通勤

 ぼくは自転車で通勤している。いまは、もっとも気持ちよい季節のひとつだ。中野区の哲学堂の近くから神楽坂まで片道およそ10km、30分弱。自宅の近くを流れる妙正寺川という神田川の支流に沿って通勤ルートを選んだ。川沿いなら上り下りが少ないだろうと、ちょっと楽を考えたからだが、地図を見ると中野区の東端から新宿区と千代田区の境界まで、ちょうど新宿区の北の縁を横断している。

電車でもクルマでも箱の中を移動するが、自転車では、歩くときのようにまちの中を移動する。ぼくとまちの間を隔てるものは、ガラスもエアコンもわがままな乗客もいない、ただ風だけだと、かっこよく言いたいが、車というわがままが走っている。もっとも、車と歩行者からすれば、自転車というわがもの顔が走っているといいたいかもしれない。まちに近づくのには、歩くより自転車のほうがいいこともある。多少の遠回りは苦にならないから、気持ちのよいみちや楽しいみちを選んで走る。事務所を今の神楽坂に移してから2年、往復を重ねるうちに、ぼくのすきな基本ルートができた。川べり、高台の足もと、商店街のせまいみちと、地形も変化に富んでいる。片側3車線の大きくて車の多い道はちょっとだけで通り過ぎる。幅の広い道は、走りにくいだけでなくまちを分断するから、車で走るのさえ、ぼくはすきではない。道路は片側2車線までがまちをつなぐみちだと、ぼくは思う。毎日のように走っているうちに、あちらこちらにすきな場所、ぼくの場所ができてくる。好きになることのはじめは、まずは知ること近づくことだ。

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 その自転車に、昨日からちょっとした変化がある。うしろにキャリアをつけたのだ。おかげで、気持ちよい季節がもっと気持ちよくなった。自転車に30分も乗っていると、降りたあとは冬でも汗がにじんでくる。夏には、背中がNOVAウサギのかたちに濡れていると言われた。背負ったバッグと背負いヒモが背中に密着している部分を汗が濡らすのだ。走っていると、他の部分は風を受けるので汗はすぐに蒸発する。バッグが背中からキャリアに移って、ぼくとまちの間を隔てるものは風だけになった。まちが、もっとぼくの場所になる。

投稿者 玉井一匡 : October 28, 2003 02:26 PM | トラックバック
コメント

yasさんへ 
 前に秋山さんから伝え聞いていた通り、safariでBlogを書いていると、ときどき文字化けしてしまいます。今回も、気がついたら、コメントが?ばかりになっていました。送る前にはもちろんちゃんとしていたのですが。yasさんから、ああいうコメントをいただいたので、直接に書きこもうかと思ったらこんなことになってしまいました。なーんて、ひとのせいにしてしまいましたが、とにかく失礼しました。
 ぼくは、ファイルメーカーをつかって、手紙やメールや原稿などを書いて保存しておくためのファイルを作ってあります。Blogも、それに書いたものをコピーペーストします。
 キーワードを書き込むフィールドも作ってありますから、まずは、そこにキーワードをランダムに書き込むことから始めるのです。そんな具合に、書きたいと思っていることをいくつか平行して書いていますが、ファイルメーカーというやつは、とても好きです。

Posted by: 玉井一匡 : November 6, 2003 06:07 PM

AKiさん  たしかに脂っ気は足りない。シートポストには錆さえ浮いている。キャリアをつけたうれしさに、指摘されるまで気づきませんでした。
ところで、キャリアを支える中央のパイプとフレームの接点の一部がぶつかって、ビス穴がずれ入りませんでした。ヤスリでちょっと削ってくれましたが。

Posted by: tam : November 3, 2003 08:02 PM

いいなあ。やっぱり自転車通勤はモールトンでないとかっこつかないんだろな〜。いつかそうしてみたいと思ってます。正直!
玉井さんの文章、前からそう思ってたんですけど、直に打ち込んだものとは思えません。エディターでさらっと修正されるんですか?
それとも思い浮かんだことをそのまま?多分そうなんでしょう。いつも感動ものです。

Posted by: yas : November 1, 2003 12:08 AM

拡大写真を拝見いたしましたところ、少々、自転車に油っ気が足りない感じがいたします。整備の方も怠らずに、なぞと余計なことを申し上げます。
当方の自転車は油っ気だけは十分であります。

Posted by: AKi : October 30, 2003 03:33 PM
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