August 19, 2004

カメと高速道路

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高速道路のサービスエリアには、端の方にゆくと木蔭にベンチやあずまやの設けられた一画がある。
ぼくたちは車をおくと、そこをめざした。5組ほどの人たちが昼飯を食べていたが、だれもが犬を連れていた。ぼくたちも愛犬cooを同伴していたから、みんな同じことを考えるものなんだとつまらない感心をして娘と一緒にサンドイッチを食べ始めた。やがて30mほどはなれたところにあるあずまやと車の間を、大きな荷物をかついで何度も往復するおじさんがいるのに気づいた。プラスチックの箱を、つぎに丸い大きな固まりを肩にかついで何度か運んだ。目をこらすとそれらは亀である。ゾウガメにちがいない。数人の人がその廻りを遠巻きにしはじめる。

  見に行きたくて、ぼくは 残り少なくなった昼飯を急いで終えると、近づいていった。まちがいなくカメだが、cooが食べちゃったりするといけないから、引き綱を娘にあずけて近づいていった。60〜70㎝のやつが2匹、小ぶりのがプラスティックの箱の中に4,5匹いる。奥さんが座っていたので、さっそく質問する。「ゾウガメですか?」
「ゾウガメじゃないけど、陸亀です」
「どこからきたんですか?」
「原産はアフリカですけど、アメリカで養殖されているんです」
「もしかする、やつらは食用に養殖してるんですか?」
「いえ、ペット用らしいです」
「オムツしてますね」
「大きいのが車でやっちゃうと大変なんです」(車は小型のミニバンだった)
「何歳くらいなんですか?」
「10才くらいです」
「10年でこんなでかくなるんですか。この甲羅の年輪で年齢がわかるんですか?」
「こんな小さいときに買ってきてから10年くらいたったんで」と、大きめのアンパンの大きさを手で示す。・・写真で数えてみると、甲羅の年輪は10本くらいだった。
「小さいのは、こっちの大きいやつのこどもですか?」
「いいえ、みんな、買ったんです」

 かつて、事務所でグリーンイグアナを飼っていたことがある。爬虫類は生きているかぎり大きくなるんだときいたことがあったから、1mくらいになって部屋の中を歩き回るのを楽しみにしていたのに70㎝ほどのときに死んでしまった。ミヒャエル・エンデの「モモ」に出てくるゾウガメ:カシオペイアのようなやつが部屋を歩いたらすてきだろうなと思っていた。
しかし、サービスエリアでの大荷物、ブルーの紙おむつ、白菜の固まり。・・・・・スローライフと現実世界を折り合わせるのは、なかなか大変だ。
 *聞き忘れた質問が、まだいくつかあった。1)名前を呼んだら来ますか?  2)いくらで買えるんですか  3)卵がいっぱい孵ったらどうするんですか  4)何歳ぐらいまで生きるんですか 

投稿者 玉井一匡 : August 19, 2004 03:34 PM | トラックバック
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