December 22, 2004

1/4

  関越道ができる前から何回も東京と新潟の間を行き来しているが、いつのまにか、かならず2カ所のサービスエリアで休むようになった。上里と越後川口である。
たとえば東京から新潟に向かうとき、上里では「けっこう来たな」と思い、川口に着けば「もう少しだ」と思う。逆のときも同じように感じるのだ。あるとき、ふと気づいて調べてみると、上里は東京から75㎞、越後川口は新潟から80㎞弱、全行程が300㎞強だからそれぞれが起点と終点からおよそ4分の1のところにある。同じ1/4を「1/4 しか」とも「1/4も」とも都合のいいように感じるのは生来の能天気のせいだろうが、人間の感覚は、1/4や1/2という量を直感的に感じられるのではないかと思うようになった。方位を4等分して東西南北になり、一年を4つに分けると春夏秋冬、バスケットボールは時間を4つのクウォーターに分ける。1/4は2等分を2回くりかえすだけだから、分かりやすいのは当然のことだが、1/8になると、本質的に違う気がする。

 というのは、分割のはなしだが、数量では、1と2と3はそれぞれにまったく違うのだが、4になるとそれほどの違いはない。たとえば、人間がひとりでいるのと2人いるのではまったく違うし、3人になると、複数の関係性が生じるから、さらにちがう。しかし、それが4人以上になってもそれほどの違いはない。だから、1人称、2人称3人称はあっても4人称はないのだろう。
 同じように、1と1/2と1/4はそれぞれにまったく違うけれど、その先はたいして違わない。やはり1/4は特別な量なのだ。子供のころにすてきなことを思いついた気になったことがある。お菓子を食べるときに、つねに半分ずつ食べていれば、いつまでも、永久に、なくならないじゃないか。しかしちょっとした問題があった。おまんじゅうなんか1/8にしてしまうと、もう少なすぎてあまり食べた気がしないのだ。

 先週末も、上里のサービスエリアに寄った。朝はパン屋にいく。モーニングサービスは、好きなパンを2つとコーヒーで400円。つい、どうせなら高くてできたての熱いやつがいいと選んでしまう。「富良野メロンパン」180円「なんとかソフ(チーズクリームとリンゴが入っている)」180円、コーヒーは40円分だなと、しばし満足しながらカレー入りナン(180円)にも心を残しながら運転席に座り、朝食にとりかかった。コーヒーは、ふつう200円だから、合計560円が160円・28%引き、およそ1/4がサービスということにしよう。

投稿者 玉井一匡 : December 22, 2004 01:01 AM
コメント