February 03, 2006

一陽来復・穴八幡


「もしもし。ちょっと質問なんだけど。磁石を100円ショップで買ってきたら置き場所を移すと向きがかわっちゃうんだけど、どうしてなんだろう?」
「そりゃそうだよ、方位をみる磁石もくっつく磁石と同じ磁石だから、近くに鉄のものがあればそっちの方をむいちゃうから、場所を移すると向きが変わることはあるよ。それより、googleマップで大きくして、それで見る方がいいかもしれないよ」
と、言ったのだが、電話の主・類子さんはgoogleのことを知らない。ぼくは大好きなgoogle Mapについて熱心に説明した。
「そうなのか。じつはね、7,8年前に早稲田の穴八幡のお札をもらったんで貼ってみたのよ。そうしたら、うちは営業ってなーんにもしないのにさ、それからは、うまい具合に切れ目なく仕事が来るもんだから、毎年買ってきて貼るようになったの。それが大晦日か節分の夜中の0時に、その年の決められた方向に向けて貼らなきゃいけないっていうんで、今年は磁石を買ってきて正確に貼ろうかってことになったの」

「へえ、うちも貼ろうかな。だったら、もっと早く教えてよ」
「やってごらんなさいよ。うちの商品を置いてもらっていた倉庫の人に教えてあげたのよね。しばらく経ったらうちの商品を置くのを断ってくるじゃない。よく聞いたら、じつはお札を貼ったら大口のお客が増えたんで、うちのなんか置けなくなっちゃったんだって」
テーブルギャラリーの類子さんは、食器の販売、デザインやテーブルコーディネートをやっている。ぼくにとっては食器の店や、紅茶専門店などのクライアントだが、友人でもある。
「ひどい奴だな」
「ひどいよね」
「でも効くんだ」
「そうなのよ」
というわけで、ぎりぎり当日の今朝、ご近所なので穴八幡に寄ってきた。高田馬場、早稲田通りと諏訪通りの三叉路の高台にあって、半島の先端のようなところだから、代々木八幡と同じような地形にある。地名の由来である馬場に近い。かつて馬場だったところは、早稲田通り沿い北側の細長いブロックとして、穴八幡の参道の北西にそのまま残っている。こういうのが、東京でも残っているのを見ると無性にうれしくなる。そういうことを探してみる気にさせるのも、「馬場」という地名がちゃんと残されているからなのだ。
お守りやお札がいろいろとあるけれど、お目当ては「一陽来復御守」といい七百円なり。長蛇の列じゃないかと心配したが、4〜50人が並んでいるくらいだし、窓口には4人のお兄さんがいるのでどんどん進む。ATMより手際がいいぞ。ぼくの前のおばさんが質問をしている。
「夜中の12時に貼らないといけないんですか?」
「そうです。その時間に貼れないとわかっていらっしゃるなら、むしろお守りをお受けにならない方がいいです」と、きっぱり。
「そうなの。じゃあ、一陽来復をひとつ」と、残念そうだ。
類子さんもちょうど節分の日に日本にいられなくて、休日なのに社員に出てきてもらったという話をしていたことやら、貼り直してはいけないと言われてたのに、一度貼ったお守りが落っこちてしまい、心配になって穴八幡に電話をかけてきいたら「一度貼ったら効果に変わりはありません」と言われ、安心して貼り直したなんてことを言ってたのも思い出した。ぼくは、事務所と自宅用にふたつ。一陽来復と書いた紙を円錐形に丸めて、その中になにやら和紙で包んだものが入れてある。それぞれに説明の紙を一枚ずつ。
今年は巳午(みうし)の方角が恵方というので壁にそのまま貼るわけにはゆかない。斜めにしなければならないのだ。tacがCADソフトで作ったのをケント紙にプリント。方位アダプターを作成してくれた。

投稿者 玉井一匡 : February 3, 2006 08:40 PM | トラックバック
コメント

aiさん ai- brogを見て知っていましたが、無事に貼ることがおできになったようで、よそさまのことながらひと安心ですが、余計なしごとを増やしちゃったかもしれませんね。ぼくも24時に事務所の壁に貼りました。
中身をみちゃったsome-oriさんはどうしたでしょうね。

Posted by: 玉井一匡 : February 5, 2007 07:31 PM

2007年の一月も終わろうとしている時分に突如こちらのエントリーを思い出してしまいました。何とか節分の日の24時に貼ることができて、またまたお店で話題提供で盛り上がっておりました。今年出張で出かけて買ったのにまだ貼っていないという方もおられてどうもそれではご利益がないそうよ・・・なんて話もしたり。いつか自分の脚で買いに出かけたいと思うほどの効果があったらいいなとも。(^^;

Posted by: ai : February 5, 2007 07:11 PM

いやあ、ありがとうございます。でも、あまり欲張っちゃあいけない。
設計をご依頼いただければ充分です。

Posted by: 玉井一匡 : February 6, 2006 01:49 PM

ええ!こんなうまい話が!?
週末はあまりPCをじっくり観ていられず、遅い反応で失礼いたします…。
今年の正月、浅草寺にて商売繁盛、いいえ、せめて人並みの生活を願い(^^;
お参りした後、怪しげな手相占いにひっかかり、夫は1万5千円も払ってしまっていました!あいたた…
来年はこちらを試してみます。ビルが7つも建った暁には玉井さんに1つ、差し上げますね(^^;

Posted by: yukiりん : February 6, 2006 12:25 PM

もっと早くエントリーしたかったけれど、お守りをつけたという報告と写真がなければお話にならないので、3日の報告になりました。こんどお試しください。
類子さんの話にエピソードがもうひとつありました。行列に並んでいたとなりのおばさんが「おかげでうちはビルが7つもできたのよ」と言っていたそうです。冬至と元旦と節分の夜中の0時ですから、ことしの冬至がいちばん早いわけですね。

Posted by: 玉井一匡 : February 5, 2006 01:18 AM

これはいいことを聞いた。そんなに霊験あらたか.....ほってはおけません。
私めも来年用にチェックを入れとこうと思っています。

Posted by: AKi : February 4, 2006 06:55 PM

へえ、そうだったのか。指先でさぐったら丸いものが入ってるから「豆かな」なんて言ってたんだけれど、節分以外の日もあるんだから違うかなとも思っていました。そういう普通のものを神様のしるしにしちゃうっていう日本のスタイルは、好きだなあ。

Posted by: 玉井一匡 : February 4, 2006 09:38 AM

私、みちゃいました。去年の。
見たいという衝動をおさえ切れずに。
ああ、ますます神のご加護は遠い。。。。

銀杏と梅干の種みたいな、、、何かな?なつめ???
この二粒がコロンとかわいく入ってました。

Posted by: some ori : February 4, 2006 09:20 AM

そうなんですか。
それでも、ちゃーんと年賀はがきの2/100,000が当たってるんだから、神さまとはもう仲良しになってるんだもの、大丈夫でしょう。こんど、とおりがかりに寄って、ごめんなさいって、ひとこと言っておいたらいいんじゃないですか。このお守りは、円錐形に丸めた形といい一陽来復の文字といい、デザインがいいですね。中に入っているのは何でしょう。見たいのに見られないけど。

Posted by: 玉井一匡 : February 4, 2006 09:10 AM

ガーン、、、、ショックです、、、
節分の日の12時ちょうどというのは、節分の日の終わりのポイントなのですね、、、
私、節分の始まりの12時に貼ってしまいました、、
考えてみれば、そうですよね。24時間はやかった。
ああ、どうしよう(泣)

実は去年も貼ってまして、このときはきちんと節分と立春の間に貼ってる。
TB送らせていただきますね。あ、値段間違って書いてる、、、、
何だか、不手際が目立ちます。
こんなことでは、神のご加護は遠いかも(泣泣泣)。

Posted by: some ori : February 4, 2006 08:52 AM
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