February 09, 2006

おもいがけぬコメント:「アーク灯の映写機」へ


 さきほどのことだが、1年前に書いたエントリーに、とてもうれしいコメントをいただいた。昨年2月4日に書いた「映画ポスター・スチール写真展:アーク灯の映写機」というエントリーだ。うちの事務所が2階にある銀鈴会館の1階を占めているギンレイホールが名画座開業30周年をむかえるのを機に、所蔵する映画のポスターの展示会を開催したのである。それと一緒に、ひとりで移動映画館をつづける北海道の西崎春吉さんという方をワンボックス車ごとお招きして、電灯でなくアーク灯の光をつかう映写機の上映実演をおこなった。ぼくは、そのことや手書きの映画看板のことを2回にわたって書いたのだが、そのエントリーをお読みになった方から、思いがけないコメントをいただいた。それは、こんな風に始まった。

「始めまして、アークでの上映大変でしょうね。実は私の父も40年前移動映画をしていました。このたびオークションで35ミリのアークの映写機を購入しました・・・・・」

この先は、昨年の映写機についてのエントリーとコメントのやりとり、それに看板絵についてのエントリーを読んでいただくとして、今日いただいたコメントによれば、映写機の整備もできてきたので一度ギンレイホールの加藤さんに父上と話をしてほしいということだった。
またしても「ブログの力」が発揮されそうだと思ったら、眠気がすっかり飛んでしまった。

投稿者 玉井一匡 : February 9, 2006 01:18 AM | トラックバック
コメント

mama-witchさん このコメントのこと、しりませんでしたが、今朝のスパムコメントを退治しているときに気づきました。西崎さんは、昨年も日本財団から表彰をお受けになりました。秋に表彰のために東京にいらしたので、短時間お会いしましたが、あふれるようなあの情熱は、いささかも衰えていません。西崎さんにお会いするたびに、ぼくはいつも勇気づけられます。
彼のことを映画化しようという計画があるそうで、そのための打ち合わせもしていらしたそうです。ぜひ、実現してほしいものです。

Posted by: 玉井一匡 : February 5, 2007 08:28 AM

初めまして。偶然ですね、私も実は西崎さんのことについて、私のブログにご紹介したところです。私が彼のことを知ったのは去年の三月十三日。当時はパソコンを持っていなかったので、紹介しようも無かったのですが。
 彼のことは制作ノートにメモしてあったので、その内容を今回ブログ公開したものです。
 するとweb上にたくさん紹介されているということを友人が知らせてきてくださって、あなたのブログを知ったというわけです。西崎さん、お元気でいらしたのですね。近況を知ることが出来てとても嬉しいです。

Posted by: mama-witch : April 5, 2006 07:32 PM

木尾さんと加藤さんで、直接に電話で話していただいた。木尾さんは炭素棒をすでに手に入れられたそうで、これからも相談にのりましょうということになったそうだ。いずれ東京でお会いできるだろうが、アーク灯映写機のネットワークができて野外映画界があちらこちらで開かれるようになるのかもしれない。

Posted by: 玉井一匡 : February 16, 2006 02:31 AM

neonさん、N的画譚にうかがってきました。
ブログの力とは何なのかがすこしずつ実感として分かってきたように思います。・・・・・現在という時間は幾重にも重なった時間の層のうえに載っている。そして、この同じ時間に別の場所がさまざまなひとたちが存在して、そこにも同じように大切な時間と場所があるのだということを、実感として共有することができる。・・・のだと。

Posted by: 玉井一匡 : February 10, 2006 11:57 PM

「ブログの力」はすごいですね。色々なご縁を繋いでくれるんですね。・・・私もやっと立ち上げました。まだほんとに形だけですが、ここに至るまでにもすでに「ブログの力」を実感しています。

Posted by: neon : February 10, 2006 09:21 PM

 夜になって、岡山の木尾さん(アーク灯の映写機を買ったというコメントを下さった方)の父上から電話をいただきました。フィルムとアーク灯もしくはランプをどうやって手に入れればいいかわからないので相談したいということでした。
それは、ギンレイの加藤さんに相談されるほうがいいと申し上げ、加藤さんから電話をかけてくださるようメールをお送りしました。

Posted by: 玉井一匡 : February 10, 2006 01:02 AM

 わきたさん、じつは、どちらかといえば、ぼくも風呂釜というより機関車という感じを受けていました。映写中の写真を加えましたが、これをみると体内にあふれんばかりのエネルギーをたぎらせているようで、動的なあるいは動物のようなものを感じるのです。ハウルの動く城でも、カルシファーという火の化身がいましたね。
 そういういえば、生き方や映写中の動き方、それを人に説明する時の生き生きとした様子をみると、西崎さんは映写機の化身のようです。この時に上映されたのは絵本「木を植える男」のアニメーションでしたから、主人公の生き方が西崎さんと重なって胸をうたれました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4751514318/503-5168910-3251126
「市場原理」とはまったく無縁の、こういう生き方をしている人を敬愛し大切にするような社会、あるいはくにでありたいですね。

Posted by: 玉井一匡 : February 10, 2006 01:00 AM

玉井さん、すみません。ついつい、厚かましくなりまして。
この炭素棒は生産されていないのですか・・・。そうなると、「映画ファン」の皆さんからすれば、アーク灯映写機は映画全盛時代を担ってきたという意味で産業遺産的ですし、また、アーク灯映写機を扱えるという技術は、現代においては無形文化財的でもあります。その値打ちがとってもよく理解できます。風呂釜なんて書いてしまいましたが、蒸気機関車・SLってイメージもわいてきました。

Posted by: わきた・けんいち : February 10, 2006 12:09 AM

まったく、わきたさんは早いんだから。ひとが外出しているうちに宿題をすませちゃうし、コメントを書いている間に写真を見て分かっちゃう。そうなんです。ただ、電圧については高圧にするんでしょうと質問したところ、西崎さんは50〜60ボルトで、わりあい低圧なんだということでした。能力の違いもあるでしょうし、移動するせいもあるのでしょうね。左下の写真で分かる通りです。左に凹面鏡があって、きっと双曲線面(パラボラ)でしょうが、ここで反射した光を右に向け、フィルムを経てレンズを通りスクリーンに送られるのですね。
右下の写真は「炭素棒」と西崎さんは呼んでおられましたが、炭素の棒のまわりに銅の薄板を巻き付けたものあるいは、銅のうす肉のパイプの中に炭素をつめたもののようで、直径1cmくらいでした。もう、生産されていないらしいらしいです。「在庫限り」ですね。

Posted by: 玉井一匡 : February 9, 2006 05:26 PM

ああ、アーク灯はこうなっているのですか、本当によくわかりすです。この間から火花と強い光が発生するわけですね。

Posted by: わきた・けんいち : February 9, 2006 05:05 PM

アーク灯、調べてみましたが雑学が増えました。映画を写すための光の強さを確保しようと思うと、昔は、アーク灯しかなかったようですね。それから、光源の2本のアーク灯は、時間の経過と共に、先端部分が溶けていく。その調整がとってもたいへんそうです。ベテランの技が必要になるわけですね~。

http://www.geocities.jp/moon_roomjp/eiga/eiga.6.htm

Posted by: わきた・けんいち : February 9, 2006 04:28 PM

ほんとうに、人間らしいというか生き物のようだというか、愛嬌がありますね。ニューシネマパラダイスの映写機がどんなものだったのか、よく憶えていないのですが、やはり炭素棒を使った機械なのでしょう。つたやに行かなくちゃ。
百聞は一見にしかずといいますが、この生き物のような映写機と西崎さんの人柄、その情熱と身体の動き、それらがほんとうにすてきでした。きっと、この雪の中を、ワンボックスで走り回って移動映画館の活動を続けていらっしゃるのでしょう。
去年のエントリーでは、フォトショップの「ウェブ用に保存」というのを知らなかったので、データのサイズを倹約してしまい、写真がちょっと小さくて分かりにくいですね。今日中に、時間をみてもっと大きな写真に入れ替えます。このエントリーの写真はもっと大きくなるものに入れ替えました。
むかしのフィルムはセルロイドだから燃えやすかったのに、なぜアーク灯を使うようになったのか、知りたいところですね。

Posted by: 玉井一匡 : February 9, 2006 12:01 PM

玉井さん、おはようございます。「なにしろ煙突がついて『ハウルの動く城』みたいだから」と以前にエントリーにお書きになっていますが、本当にそんな雰囲気です。後ろの風呂釜のような部分で光がつくられるわけですね。なにも知らないのですが、このようなアーク灯の映写機が登場してきた背景には、どのような歴史があるのでしょうね。それにしても、不思議な、なんといいますか「人間味」のある形です。

Posted by: わきた・けんいち : February 9, 2006 10:04 AM
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