November 25, 2006

第四回アースダイビング:王子の玉子・むこうじまのもんじゃ-1

EdvgOgiya2.jpg
都電早稲田駅に集合して電車で王子に行き、あたりを巡ったあとで三ノ輪まで都電で移動。音無川づたいに吉原をかすめて向島まで歩いた。
そのルートはMADCONNECTIONに、写真はkai-wai散策に丁寧にエントリーされているが、かつて川は場所と場所を結ぶものだったから、それをたどって歩くと積み重なった思いもかけぬ時間の層をみつけることができる。MADCONNECTIONのエントリーで「扇屋」の木造三階建ての写真を見て、王子という場所の意味を分かっていなかったことをいまさら知ることになったので、ぼくは扇屋に行ったら玉子焼きを買おうと思っていた。
 飛鳥山の周辺をひとしきり巡ったあとで、ここが扇屋だとiGaさんにいわれてぼくは唖然とした。なんとなく、まだ木造三階建ての店があることを思い描いていたらしい。いまは玉子焼きだけを売っているのだという店は、一坪ほどの屋台のようなものだった。
AKiさん、まっつあんのあとに注文した玉子焼きを包むあいだに、というよりもそれをきったけに店のオヤジさんがあれこれと古い話を話を聞かせてくれた。
「木造の建物は10年くらいまえにビルにしました。そこに書いてあるでしょ」と指先を見れば背後にあるテナントビルの前にはたしかに「扇屋ビル」とある。いささか落胆したぼくを、そのあとオヤジさんはもういちど驚かせてくれた。

「じゃあ、この写真のお店はいつ頃まであったんですか」とベアトの写真のプリントアウトを指す。
「もともと、この店は都電通りの向こう側にあって、この場所は庭だったから川越しに庭と神社を見るようになっていたんです。写真を見ますか?」
「ぜひ、お願いします」
玉子焼きは注文のたびにビルの横手を回って奥から取り出すようだが、オヤジさんこんどはアルバムを抱えている。それを開くと、中には店の古い写真やら箸袋やら扇屋の描かれた銅版画なんぞが満載されている。
「こういうのもありますよ」と取り出した和綴じの本が数冊
江戸名所絵図の本物だ。
「写真を撮らせていただいていいですか」とiGaさんがたずねると、もちろんいいよという笑顔
「おーい、masaさん、すごいよ」
「いやあー、これはすごいですね。改めてうかがいますから、そのときにまたゆっくり見せてください」とんで来たmasaさんは興奮の体
「いいですよ」とオヤジさんは相好をくずす。
「この鼻眼鏡を憶えておいてください」と、ひとをなごませずにはおかないmasaの笑顔の力だ。
masaさんはとりあえず記録班と化して写真を数枚。
「江戸時代、音無川はここまではのぼることができたから、お城の女たちの宿下がりのときに、船に乗ってお堀から神田川を下って大川へ出てすこし上ってから音無川をここまで上ってくるんですよ。店の前あたりは浅いから水に入れる。店の中にいて川の中に小判を投げると、それを女たちが水に入って拾うために裾をたくしあげているのを見て楽しんだりしたんです。」
「やなやつだなあ」
「いや、そういう遊びがあったんだ」
「へえー」と聞いていたが、投げるやつは誰なのだろう、貴重な宿下がりのときを割いてまでそんなことをして男をよろこばせてやらなきゃあならないんだとしたら、そいつは殿様だろうか、あとになって疑問がいろいろ湧いてきた。
「お花見のときには『かそう』が許されたんだよ」
「家の相ですか?」
「いや、衣装の仮装」
「武士たちが?」
「庶民が仮装したんです」
「じゃあ、浮世絵にあるんでしょうね。仮装した花見のやつが」
祭りというものは、時間限定・地域限定で日常の生活から離れるものだろう。仮装というのは、きびしい身分精度から解き放たれるということで、当時のひとびとにとっては、ぼくたちの想像以上に、大きなことだったのかもしれない。・・・・・そんな具合に興味深い話がつきないから、ついつい玉子焼きを買おうとして包装を待っていたことをすっかり忘れていた。
「きみたちのおかげで、お客さん10人くらい逃がしたよ」と、先に玉子焼きを手に入れて、ちょっとはなれて待っていた余裕の隊長は大人の発言。お二人はちゃんと箱に入れて包み紙をひもで結んでもらったがぼくたちはプラスチックの箱に入れてビニール袋をもって帰ることになった。しかし、それは盛りだくさんの話がおぎなって余りある。思いはすでに王子にあそびに来たひとたちの水路の道筋にあった。江戸城を出て外堀から江戸川(神田川)を経て柳橋に至り、そこから大川を少しさかのぼって三谷堀に入り、音無川を王子までやってきた一行の道中を、ぼくたちは歩いて逆に下るのだ。

(はじめの玉子焼きの写真は1/2サイズの630円、クリックすると1260円サイズになりますが、これはフォトショップによる合成です。ぼくが大きいサイズを頼んだけれど、iGaさんが半分サイズを注文したところ店先には大ひとつぶんしかありませんでした。オヤジさんがわざわざ奥までとりに行かなくてもすむように、二人で半分ずつわけたのでした。)

日曜日、西友に買い物に行った帰りに自転車を倒してしまい、玉子が4つ割れてしまった。扇屋を思い出して大きな出汁巻き玉子をつくることにした。ワンパック10個をみんな使ってしまおうかと思いながら、何かのために残しておこうなんて考えて、けっきょく6個にした。扇屋と比べるとちょっと甘さと出汁の汁気が少なかったようだ。なにしろ、23日は扇屋の玉子焼きをビニールの袋にいれてバッグで半日持ち歩いていた。帰りがけの電車で「かくれさと苦界行」を開いたらバッグに雨が当たった気配はないのに本が濡れている。さわるとベトベトする。玉子焼きのせいだったのだ。それくらい汁っけが多かった。しかし、ここだけのはなしだが、ぼくの作ったほうがきれいにはできているとひそかに思っているのです。

続く

投稿者 玉井一匡 : November 25, 2006 01:57 AM
コメント

いやあ古山さん 楽しませていただきましたよ十分に。悶絶っていうと、もしや、あの・・・・?

Posted by: 玉井一匡 : December 1, 2006 06:50 PM

玉井一匡様

古山恵一郎ともうします。
多分どこかでお目にかかっていると思いますが、
突然の乱入お赦しください。
実はブログの仕掛けもよく解らないのでして、
同様に FOTOfinityの仕掛けもよく解らず、
写真を貼るのは出来るが、張り替えるのは
どうしたもんだろう、というていたらくです。

お詫びの印に貴重品をお送りしますので
悶絶なさって頂ければ幸いです。

Posted by: 古山恵一郎 : December 1, 2006 03:16 PM

 iGaさん、AKiさん 古山さんのお名前は存じ上げているので、iGaさんのところとの混線であろうとは思いましたが、秘密の写真を間違えて添付したなんていう致命的な出来事ではないので、iGaさんからどんなコメントが届くのかたのしみに待っていました。そういうことでしたか。
フーマンチュー写真拝見、一切の事情了解。されど、隊長の、死にもまして恐るる芳香馥郁たるタクアン、masa愛してやまぬ長屋の花見の玉子焼きとみたてiGaの見いだせる扇屋につなげむとする意図的乱入やも知れぬとの疑念、払拭しがたう候。

Posted by: 玉井一匡 : December 1, 2006 01:57 PM

「卵焼き→タクワン」「大根→蒲鉾」「お茶→お酒」となると「長屋の花見」
私めの今日のエントリーはDr. Fu Manchu関連で決まり。

Posted by: iGa : December 1, 2006 11:21 AM

浜松の Dr. Fu Manchu が何故にここに.........と思っておりましたが、iGa さんのコメントで氷解、しかし、卵焼きの話が何故に、タクワンの話になってしまったのかは謎であります。
ちなみに、私め、タクワンと書くだけでも気分が悪いのですが、そんなタクワン、見ただけで卒倒してしまいますです。

Posted by: AKi : December 1, 2006 10:56 AM

↓古山君の突然の乱入で驚かせて済みません、彼に代わって、m(__)mです。
経緯を説明します。彼にも「Take The "A" Tram」の案内を送っていたので、参加者に送った「王子扇屋・秘蔵アルバム」のメールに、彼が板橋から白山まで歩いたときの写真を公開しているサイトにあったルートマップの駅名が違っていたので、知らせてあげたら、どこをどう取り違えたのか、玉井さんのブログに書き込んでしまったと云うことです。彼は時々、頓珍漢なことをするので、玉井さんだけでなく、akiさんもびっくりされたみたいです。

その"From Itabashi to Hakusan "はこのサイトです。ルートマップは訂正済みと訂正前が掲載されてますね。
http://www.fotofinity.com/cgi-bin/show_album.cgi?
list_id=1129951258keiichirokoyamaZWXBZF&start=1

因みに、その古山君に関してはakiさんの「浜松 /060806」を見れば納得されるかも?
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/001248.html

Posted by: iGa : December 1, 2006 10:23 AM

駅名のご指摘有難う。
最近手に入れた逸品は3年物のヴィンテージタクワンです。
タクワンの心髄みたいな味がします。
しかし大抵の人は心髄の味以前に心髄の匂いで討ち死にしてしまうようです。

隣に以前「趣味の焼物頒布会」みたいなことをやっていたばあさんがいて、
ばあさんの死後、同年輩のおばさんが次いだのだが、「趣味の頒布会」の
時代ではないらしく、定年退職後農家を継いだ元公務員みたいな連中の
たまり場になっています。みかんなども市街化区域の宅地並課税みかん
らしきものを売っていて、結構行けます。

タクワンは妻が発見して本(ゲテ)物趣味の連れ合いに買って来てくれました。
現代人の離婚の理由になりそうな匂いがします。
感激して残り3本を買い占めて来たので、ご希望ならiga氏に一本お譲りします。
諸先輩方のご希望が有ればまだ入手可能か聞いてみます。

Posted by: 古山恵一郎 : December 1, 2006 12:16 AM

yukiりんさん そうです、私と隊長の間にある超えがたいもの、それは終戦という深い溝なのです。申し訳ないけれど、わたしは終戦の後に生まれました。ですから戦後というくくり方をすればあなたもcenさんもおたくのお子さんたちも私と同じ世代に属するのです。

Posted by: 玉井一匡 : November 30, 2006 03:08 PM

皆様、こんにちは。
わきたさん、玉井さんの物まねとはですね、ラジオ番組「ジェットストリーム」の様なゆっくりとした低い声で会話するのですよ。「夜のしじまの深い闇が…cenさんを包み…うーん、この木は何だろう…」みたいな感じで。そこに鼻眼鏡をしてカメラを抱えたお方の物まねも登場します。(^^; 本当にすみません。勝手に盛り上がらせ頂いております。今度わきたさんも参加しますか?楽しいですよ。
iGaにいさん、先日はお裾分けをありがとうございました。iGaさんから頂いたので辛口の玉子焼きかと思いきや甘口でした。御自分でもお作りなるそうで…今度「玉子焼きダイブ決戦」の画策もお願い致します。
隊長殿のエントリーで最長老、吉松さまの素晴らしいレポートを拝読させて頂きますと、最後の方で実は「もんじゃ」はちょいと苦手との本音が書かれておりましたね。してすれば、戦前生まれの方々は「もんじゃ」を受付ないのかも知れませんね。(^^; ちなみに玉井さんは戦後…でよろしかったでしょうか(^^;

Posted by: yukiりん : November 30, 2006 11:46 AM

へぇ〜くしょん、
誰かと思いしや yukiりん姐さんじゃないですか。
あのときは色々とアルバムを見せてもらったから悪いと思ってあちきも卵焼きを買う事にしたんですが、あのオヤジさんたら、もう商売っ気がなく、もっと話を続けたいもんだから、奥から持ってくるのを止めて、一本分を半分にしてしまったんですよ。なんか玉井さんにも悪かったし、折角だから皆に味わってもらいたかった訳でございますのよ。そうそう、あちきだって卵焼き鍋で厚焼き卵を作れるのよ。

Posted by: iGa : November 29, 2006 06:16 PM

玉井さん、yukiりん、皆さん、こんにちは。yukiりん、玉井さんの物まねってのは、どんな感じなんですかね(^0^)?。ぜひ、見てみたい。

Posted by: わきた・けんいち : November 29, 2006 05:01 PM

妻子におみやげにと思っていたぼくとしては、(隊長もそうでしたが)iGaさんがみんなに玉子焼きを振舞ったときには、オレも出さなきゃだなと思いましたが、「ぼくはこの前買って食べたから」とiGaさんは、日頃の辛口Blogとは打って変わってやさしいお言葉と思いやり。西友では、レジ袋がふたつになったので、ひとつをハンドルの一方にひっかけてもう一方にも袋をかけようとしたら、倒れちゃいました。通りかかったおばさんが、卵は別の袋に入れておいた方がいいわよといって、小さな袋をひとつくれました。大丈夫?なんて声をかけてくれて、世の中やさしいひとが沢山いますね。yukiりんがやさしいのはいうまでもありませんが。

Posted by: 玉井一匡 : November 29, 2006 03:32 PM

出遅れたコメントで失礼します。先日は短時間でしたがお話しできてとても楽しかったです。本当に有難う御座いました。
扇屋さんの美味しい玉子焼きは優しいiGaさん…から一切れ頂きましたが玉井さんがお作りになられた玉子焼きも美味しそうですね。是非今度試食会をお願いします(^^;
玉井さんが西友にお買い物に行ったり、自転車を倒したり、穴に落ちたり、腹筋したりするお話し大好きです。きっと赤いスニーカーで好奇心旺盛な笑顔なんだろうなぁ。まだ我が家では玉井さんの物まねブレイク中です(^^;
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

Posted by: yukiりん : November 29, 2006 02:24 PM

iGaさん いろいろありがとうございます。よろしく。

Posted by: 玉井一匡 : November 29, 2006 11:54 AM

ん〜、誰かに喚ばれている気がしたので覗きにきました。
そうすると、「御免状ダイブ+馬」と「扇屋釜焼玉子ダイブ+脇田くん個人補習」とは別々に考えた方が良さそうですね。これはまたメールで連絡とりましょう。

Posted by: iGa : November 29, 2006 02:21 AM

わきたさん スジ肉料理やってますか。あれは、煮るなら肉の中でいちばんうまいところのひとつだと思います。扇屋のオヤジさんが、たまごなんて昔の庶民には滅多に食べられるものじゃなかったんだと言っていましたが、窯焼きは殿様の食べ物だったのかもしれませんね。とにかく食べてみないことにははじまらないから、王子ダイブのコーディネーターiGaさんを籠絡してミニダイブをわきたさんの上京にあわせるよう画策するべきでしょう。

Posted by: 玉井一匡 : November 29, 2006 01:00 AM

いや~玉井さん、お料理お上手でしたよね。僕も、玉井さんの影響で、すっかり「スジ肉&圧力釜」料理が得意になりました。さて、今回の追加の部分、写真、いいですね~。ちょっと焦げ目が見えて美味しそうです。ところで、扇屋さんの玉子焼きは、基本的に関西でいうところの出汁巻きと考えていいんでしょうかね。
ちなみに出汁巻きは、大根おろしで食べるのが好きです。それから、窯焼きというのは、玉子のカステラみたいな感じなんでしょうか(←わかりますか拙い説明ですが)。玉子焼き、出し巻き、窯焼き・・・玉子料理は、みんなを幸せな気持ちにしますよね~。だから、大好きです。

Posted by: わきた・けんいち : November 28, 2006 07:21 PM

わきたさん 明石焼うまそうですね。一人前20個というゆたかさもいいな。初めて大阪に行った時、どこで食べてもたこ焼きとうどんが東京の水準よりずっと高いのに感動し、関西の人たちが東京のうどんを馬鹿にするのもあたりまえだと思いました。窯焼きは巻くのではなくて鍋にいれて火を通すのだそうです。四角の玉子焼きは出汁がたっぷりでした。ぼくも、週末に6個のたまごをつかって出汁巻きをつくりましたが、その顛末をエントリーに写真とともに追加しました。

Posted by: 玉井一匡 : November 28, 2006 06:51 PM

玉井さん、これです。
http://honke-kimuraya.com/

Posted by: わきた・けんいち : November 28, 2006 05:57 PM

玉井さん、扇屋さんの玉子焼きのお店をネットで確認しましたが、iGaさんがお書きになっているように、本当に屋台という感じですね。たしかに、通りすぎてしまいますね。「四角い玉子はLLサイズの玉子を9個、釜焼きは15個」というのは、ものすごい量です。関西だとこのサイズは出汁巻ということになり、お出汁の味がきいています。ちなみに、釜焼きというのは、どんな感じでしょうか。ところで、神戸のもう少し西にある明石という街にいくと、玉子焼きというのは、明石焼きという出汁のきいた生地でつくったフワフワのタコ焼きのことになっています。お出汁につけていただきます。僕のばあい、玉子焼きというと、すぐにそちらのほうが頭に浮かんでしまうんですよね(^^;)。

Posted by: わきた・けんいち : November 28, 2006 05:50 PM

iGaさん、わきたさん 岸朝子著「続 東京五つ星の手みやげ」に扇屋の卵焼きが出ているのですが、それを開いてみたらいまの15代目の主人が玉子焼きを焼いているところの写真があります。それをみるとすいぶん若い人で、あのオヤジさんの息子なんでしょう。彼があとをついでいるのだとすれば、まだ当分は続けてくれそうですね。ちなみに、四角い玉子はLLサイズの玉子を9個、釜焼きは15個使って30分以上かけるので予約が必要なのだとあります。だから3675円もするんでしょうが、ちょと決心がいりますね。

Posted by: 玉井一匡 : November 28, 2006 03:54 PM

玉井さん、iGaさん、こんにちは。「生き埋めにされたものたちの世界をのぞき見る窓口のような存在」という表現すすごいですね~。実際に歩いているわけではないので、皆さんのブログのエントリーをたよりに想像していますが、想像力が貧困なので、地図だけだとなかなか大変です。こんど、歩いてみます。なんだか、ミニ・ダイブばかりで、「大会」のほうにはなかなか参加できないのですが残念です。

iGaさんが、「ボタン」を押されたのですか。そうですか、やはり神様・仏様のお導きという感じがしてきました。「アースダイビング」を通しての皆さんの情熱やおもいが、出会いをつくることになったのでしょうね。ところで、iGaさんから、こわいメールをいただきました。どうも、ありがとうございました・・・。気が弱いので、どうかお手柔らかに(^^;)。

Posted by: わきた・けんいち : November 28, 2006 03:12 PM

わきたさん、扇屋の屋台は余程下調べをしていないと気付かないで通り過ぎてしまう様なものです。僕も元の場所にはない程度の知識はありましたが、下見の時も、うっかり通りすぎてしまうそうになりました。
先日も、店番も居ない状態で屋台には何もありませんでした。誰も本気にしていなかったと云うか、疑っている空気が漂っていたので、僕がブザーを押して奥から出てきてもらった次第です。注文を受けてからまた奥に引っ込んで品物を持ってきてから、包装している時にあれこれ話しかけたのが、ご主人のボタンを押したようです。
他の文学系散策ツアーの御一行は扇屋の前を通りすぎて、北とぴあ7階の会議室のあるフロアに消えてゆきました。その中のオヤジ一人が、扇屋の前の人だかりに野次馬根性をだして近づいてきましたが、扇屋も卵焼きも知らない人でしたね。わきたさんにも扇屋・秘蔵アルバムのコピーを見せてあげますからね。

Posted by: iGa : November 28, 2006 02:17 PM

わきたさん そうですね。ご主人は、土地と扇屋とい店とそこに積み重ねられた時間をとても大切にというか、そういうことを伝えることをとても楽しいと思っていらっしゃるようです。ここの場合は、地形や川と大いに関わりがあるのだからけっして本題からはずれたわけではないのかもしれません。生き埋めにされたものたちの世界をのぞき見る窓口のような存在ですね。

Posted by: 玉井一匡 : November 28, 2006 02:07 PM

玉井さん、おそらく、年に何度か(具体的頻度はわかりませんが)「江戸東京歴史系散歩」系の方たちがこられることもそうですが、それ以前に、ご本人自身も、この地域に「誇り」をお持ちだからこそこういう展開になっているんでしょうね。神様か仏様かわかりませんが、お導きというやつですかね。こちらのご主人の場合はわかりませんが、地域にずっと住んでお商売をされている方たちが、学校の授業にでかけてお話しをされたり、逆に、子どもたちがお店にやってきてお話しを伺うなんてことも、時々ありますよね。それ以外にも、なにかそういった土地の記憶が、若い世代に伝えられていく道筋がいくつもあると、その地域の将来はきっと違ってくるのでは、と思います。話しは、アースダイビングの本題からずれちゃいましたけど。

Posted by: わきた・けんいち : November 28, 2006 12:21 PM

わきたさん わきたさんが参加できなくてわれわれも残念でした。たしかに、わきたさんのおっしゃるように、扇屋のご主人(にちがいないと思うのですが)は、こういう連中になれていらっしゃるのかもしれません。しかし、話してくださる様子は熱をおびていました。kadoorie-aveさんのエントリーにもイラスト入りで生き生きと描写されているとおりです。ただ、資料は店のカウンターの下ではなくて、奥のビルから持ち出されたとぼくは記憶しています。だから、それほど頻繁にあることではないのだろうとは思います。

Posted by: 玉井一匡 : November 28, 2006 11:55 AM

玉井さん、こんにちは。
今回(も!)、参加できなくなってしまい、とても残念です。ところで、↑この出来事、とても面白いですね。こんなことがあるんですね。「写真を見ますか?」とか、「こういうのもありますよ」といって資料がパッと出てくるとろこに驚きました。おそらく、『アースダイバー』とは関係なくても、「江戸東京歴史系散歩」の方や団体が、訪れるのではないかと想像しました。続編、楽しみにしていま~。

Posted by: わきた・けんいち : November 28, 2006 08:50 AM

カークさん 王子には、近くに子供の頃に仲のいい従兄弟のいえ、つまり叔母の家があったので、ときどき遊びに行きました。しかし子供時代のことだから、何も記憶に残っていません。iGaさんの資料も扇屋のオヤジさんの話も、ぼくの王子観をすっかりあらためてくれました。
ところで、ぼくはまだ出雲崎にいったことがありません。暖かくなったら一度いってみたいとおもっています。

Posted by: 玉井一匡 : November 28, 2006 02:34 AM

すみません、ブログのアドレスをエラーしました。

Posted by: カーク : November 27, 2006 09:48 PM

出遅れておりますが、この現場を遠目で目撃?していたものです。
あの辺りが一瞬ざわざわとなった原因と光景が見事によみがえってきましたよ。
それにしてもおじさんをその気にさせたテレビ局顔負けのアダイのメンバーの特殊才能には脱帽です。
お先に失礼しちゃったので余計続編楽しみです、また機会がありましたらよろしくお願いいたします。

Posted by: カーク : November 27, 2006 09:46 PM

kadoorie-aveさん fuRuさんとneonさんへのコメントを書いているうちにkadoorie-aveさんのコメントが加わったのでした。見ましたよ、ONE DAYのエントリーを。それについては、またそちらで書きますが、ONE DAYのファンの一人としては、こちらこそ上海、香港、レスリーチャンの話を楽しみました。

Posted by: 玉井一匡 : November 27, 2006 12:10 PM

neonさん ごめんなさい。他の人たちに対する配慮がすっかり抜け落ちていました。ぼくたちの小学生の頃には、学校の裏門の前あたりに下校時をねらったオジさんが、鉛筆の芯の透けて見えるなんていうあやしいものを売りにきていました。そういう時には小さい子を前に行かせてやる余裕があったような気がしますが、いい年をして面白い話にコーフンしていたんですね。表を低く高いものはうしろにというのは、町並みをつくる時だって大原則なのに。

Posted by: 玉井一匡 : November 27, 2006 11:49 AM

fuRuさん とても興味深い展開になったので、すっかり他の方々のことが念頭から消えてしまい、なんだか数人で独占することになってしまいました。

Posted by: 玉井一匡 : November 27, 2006 11:44 AM

おさそい+当日ともに、ありがとうございました。
昨晩なんとか私も、アースダイビングの記事をアップいたしました。
扇屋では偶然一番前、玉井さんのそばにおりましたので、ご主人の話がバッチリ聞けてエキサイティングでした。常に聞いた固有名詞を忘れてしまうので、伺ったお話を再現しようにも自分のブログでは詳しい内容を書けませんでした。玉井さんの書いてくださったのを読んで、「そうだそうだ、そうだった!」と...記憶が甦りました。ご主人もまだまだ語りたい様子でしたね。
それにしても、ブログであこがれの皆さんとお会いできてとても楽しかったです。

Posted by: kadoorie-ave : November 27, 2006 11:42 AM

玉井さん
あの現場では、人だかりの後ろからは私の身長では無理でした(笑)ので、詳しく書いて下さいまして、よくわかりました。釜焼き続編が何だか実現しそうな勢いですね。

Posted by: neon : November 27, 2006 10:56 AM

うーん、こういうことだったのですね。
すごいなあ。
その場に居れず、残念至極でありました。
続編に期待。

Posted by: fuRu : November 27, 2006 09:46 AM

masaさん いつもながらの接人術で、ぜひもういちど発掘してください。あの時間にあれほどのものがでてきてあんな話が聞けたのだから、じっくり発掘を期待しています。
と、書いているうちにiGaさんのコメントが入ったので、iGaさんにもいっしょにコメントしちゃいます。
iGaさん そうですね。もっと話を聞かせてもらうには窯焼きの玉子焼きくらいは奮発して聞きにいきますか。

Posted by: 玉井一匡 : November 26, 2006 04:36 PM

扇屋の御主人の話、その一部始終を聴いていたのは玉井さんだけですので、この話は貴重です。アルバムはmasaさんが写真にしたほうが確実なのでラブホの前でたむろしていたmasaさんを大声で呼びつけたのでありました。
やっぱり、釜焼きを予約注文して、もっと詳しい話を聴き出したいものですね。

Posted by: iGa : November 26, 2006 04:14 PM

GG-1さん そうなんです。ぼくたち、ちょっと興奮してしまい、わずかな人数で話を聞いてしまっていることをわすれていました。というわけで、ここに記録しておかなきゃあと思ったのです。スパムトラックバックが増えてしまい、トラックバックを止めてしまいました。リンクしてくださりありがとうございました。

Posted by: 玉井一匡 : November 26, 2006 03:23 PM

いまになって考えますと、あの売店は他でもない「扇屋 」さんなんですから、江戸名所絵図の本物くらい在っても全く不思議はないんですよね。もっと凄いお宝がいくらでも在るに違いありません。また襲撃しなくては(^^;なんて思っています。が、いまはお店があの状態ですから、無造作に絵図が出てきたときには驚いてしまいました。ところで、こうした読み物仕立ての文で、ちょっと俯瞰したところから自らの行動を眺めるというのは、面白いです。続編を期待しています!(と、プレッシャーをかけます(^^;)

Posted by: masa : November 26, 2006 03:03 PM

先日はお疲れ様でした

なるほど
扇屋のご主人とはそんな話をされていたのでしたか
ふむ~

事後承諾ですみませんが
拙ブログにてこのエントリーにリンク張らせて頂ました

Posted by: GG-1 : November 26, 2006 02:59 PM