April 09, 2007

空港にFONはあるか

 本来なら、いまごろぼくは、ヴィエンチャンのDAY INNホテルで眠っているかブログを書いているはずだが、ヘルムート・ヤーンの設計であたらしくつくられた、バンコク空港のエコノミーラウンジというところにいる。午前1:23、東京は3:23。
 試してみたら、7つほどの無線LANがリストに出てきた。もしかしたらFONがないだろうかと思っていたが、あたりまえだがやはりない。それらの中でaotwifiというのだけが無料でつながることがわかったので、ひと仕事とインタネットのためにコンセントを探したがなかなかみつからない。business centerという表示の先をたどったが、みつからないので通りがかった職員に聞いたが知らないという。案内板はあるがまだできていないのかもしれない。
 トランジットの客のためのラウンジでは、この時間はたくさんの人がソファで仮眠している。その中央に、スツールとカウンターをそなえたカフェとばかり思っていたところに近づくと、一席ごとにコンセントが備えられていた。しかし、ここには人がいないけれど、どこかにたくさんの利用者がいるのだろうか、おそろしく遅いうえにアップロードはさらに遅くて、あげくは切れてしまう。まずは文字だけでやってみようと何回か試みて、やっとのことでエントリーできたが、始めてから1時間半はかかったろう。
 成田では、開いてみるとすぐにつながったと思ったら一日500円をクレジットカードで払う仕組みになっている。さもなければ機械付きで公衆電話のような、10分100円のコイン式インターネットコーナーがあった。いまだにケチなことをやっている日本の空港にもあきれたが、つながらないのもこまったものだ。

 8日の午前11時に成田を発ってバンコクで乗り換え、ヴィエンチャンに夜8時ころに着くという予定だった。京成を降りてパスポートのチェックを受けると「期限が切れていますよ」という。まだ切れるはずはないのだがと思いつつ目をこらせば、古いパスポートを持って来てしまったのだった。tacに電話をかけて、事務所から現在のパスポートを持って来てもらった。というと簡単そうだが、なかなかみつからない。結局、引き出しからこぼれ落ちたやつが、引き出しのキャビネットの底に眠っていたのだそうだ。tacが推理小説で鍛えた捜査能力が役立った。それを届けてもらったときにはもう12時を過ぎていた。やむなく夕方16:55発の便にとりかえてもらった。さいわいなことに同行者がなく、ぼくひとりだけだったので、ひとさまを心配させることはなかったのだけれど、先行の吉川さんにはメールを送ってお知らせしたら、携帯に電話をいただいて無事に連絡はすんだ。
 
 しかし・・・

付記(わきたさんの要請に応じて)
本来は、11時に成田を出発して午後にバンコク空港着、それから4時間ほど後にバンコクをでて8時ころにはめでたくホテルにおさまるというのが本来の予定でしたが、出発を遅らせたためにバンコク到着は夜の10時過ぎになってしまう。
 それなのに翌朝7時半の出発だから空港には5時半には行かねばならない。駅前ホテルに泊まるには入国と出国の手続きがいるし空港使用料もとられるし、宿泊代もかかる。それなら、空港内のネットカフェのようなものがあれば、朝まで時間をつぶしてもいいなっと思ったのでした。さいわい、隣の席にはタイ人の中年男子二人連れでしたから相談してみました。
「うーむ、新しい空港だからよくわからない。スチュワーデスに聞くのがいいでしょう」といいます。
そうでなくたって、自分の国に帰って来て空港を出ないでヒマつぶしをするなんてことは、めったにあるものじゃないですよね。
込み入った話だから、日本語のできる人をと、頼みました。航空会社はタイ航空でしたから。
かくかくしかじかの事情である。バンコクの空港は、24時間営業でありやなしや。ありとすれば、そこで朝までインタネットをつかえるビジネスセンターのごときもの、ありや?ということをたずねました。
「うーむ、お眠みにならないわけには行かないでしょう。それに、トランジットでは6時間しかいらっしゃれないと思いますから、一度入国なさってください。向かいに、ノボテルがあります」
この年齢の、まっとうな大人は、そうだろうなあ、しかし、ノボテルとはフランス人の経営する上のクラスのホテルです。そんなところにとまって、5時間ほどで一泊を終えるのは我慢がならない。歩いてみれば安ホテルがあるだろうと考えた。スチュワーデスは、安ホテルを勧めるのは失礼だと思って配慮してくれたのかもしれない。
ややあって、彼女が戻って来た。
「 トランジットは、空港に12時間いらっしゃれるそうです。でも、そういう場所があるかどうかは、分かりませんから、お着きになってからサービスカウンターでお尋ねください」という。
だったら、なんとかなるさとひと安心。ここまでは成田の出来事。

 バンコクの空港につくと、すぐさまサービスカウンターに行って尋ねた。今日は事情の説明を何回することだろう。
「エコノミーラウンジにいらっしゃい。たくさんの人が寝ていますよ」
ぼくがほしいのは、寝るところよりも、無線LANとコンセントなのだ。インターネットには朝までつきあってもらうのだから、有料だってかまわないのだが、新らしいちゃんとした空港はユビキタスなのだということを言いたいから、どこでも無料でつながるものがあってほしかった。
 かたわらの椅子に腰を下ろしてMacBookを開いてみた。すると、いくつかのwi-fiが出て来て、そのうちのひとつが無料でつながった。つながったとなればコンセントがほしい。しかし、古い空港にはコンセントがところどころにあったのだが、ここにはまったくない。「テロリスト」に使われるのをおそれているんだろうか。成田でさえ、ところどころにコンセントがあったのに。
それからしばらく、コンセントをさがして空港の中を上に下に右に左に動き回り、やっとのことでラウンジを発見。安心して、マンゴの生ジュースに129バーツなりの空港値段を支払って、カウンターの前のスツールに腰を下ろした。ぼくは満足感に満たされた。
だが、思うようにはつながらないのだった。

 つながりにくいので疲れて、ぼくも欠航になった便の乗客のように、ソファに横になった。エアコンが強すぎて、寒くてたまらないから、安眠もできない。眠気と寒さをかかえて24時間営業のカフェに移動すると、ぼくの他に客はひとりもいない。おかげで店員はやさしく迎えてくれた。冷えきった身体を、アルコールではなく、ホットチョコレートとチキンパイで温めたのだった。

わきたさん、こういう具合でした。とりあえず、写真なしでアップします。
 

 
 

投稿者 玉井一匡 : April 9, 2007 03:14 AM
コメント

わきたさん 自分ではそんなことを考えていませんでしたが、言われればそうですね。

Posted by: 玉井一匡 : April 14, 2007 02:48 PM

玉井さん、最後の一文、「おっ、My Place」ですね。

Posted by: わきた・けんいち : April 14, 2007 12:29 AM

わきたさん 一昨日の朝8時ころに帰ってきました。このサイト見ました。ジョハリっていうことばをぼくは知らなかったので、もしかすると韓国朝鮮語なのかなと思いましたが、ビデオを見て納得しました。すこぶる明快な、自己と他者の相互理解についての理論ですね。ぼくはアルコールを飲めないし、あまりしゃべらないことも手伝って自分をあからさまにしないと言われることがあります。他者に対しても自身に対しても、みずからを知らしめるようこころがけるべしという、ジョハリの窓理論はなるほどというところが多々ありました。
わきたさんにならって突っ込みをいれると、「だからお前は、それを補うために、無意識のうちに社窓を開放することがあるのだ」と指摘しようというわけですね。
多くの日本人にとっては、窓は中から外を見るためのものですが、この理論の言い方を考えると、彼ら(といっても何人だか分かりませんが)にとっては、窓とはソトの人に中を見せるためのものなのですね。

Posted by: 玉井一匡 : April 13, 2007 09:39 PM

もう、日本に帰国されましたでしょうか?なんだか、「困ったやつ」で申し訳ありません(^^;)。窓ってことで、心理学でいう「ジョハリの窓」ということを思い出しました。
http://www.pref.kyoto.jp/jobcafe/e-learning/c-skill/jc220/jc220.html

Posted by: わきた・けんいち : April 13, 2007 07:43 PM

aiさん FONは、しばらくは気長につきあうしかないんでしょうね。ぼくのMacBookは、事務所ではFONのMyPlaceでつなげています。FairGroundの方を外の人たちがどれくらい使っているのかは分かりませんが、1980円で無線LANが使えるというのはずいぶん得なことだから、仕組みがわかってもらえれば、増えるのではないでしょうか。こういうものは、ある段階を超えると急に増えるということがありますからね。よそさまのことながら、携帯への接続を楽しみにしています。
じつはぼくのホームページ、ブログを始めてからは、すっかり更新をさぼっているのですが、そのカテゴリーを九つにわけた曼荼羅のようなものをつくり、その中心に置いたカテゴリーを「from a window」という名称にしました。自分自身の足場をすえて、そこから世界を見るというようなつもりでした。あながち窓に縁がないわけではなかったことを、わきたさんのおかげで思い出しました。

Posted by: 玉井一匡 : April 11, 2007 10:15 PM

iGaさん じつは「福路」というのは、変換間違えでした。

Posted by: 玉井一匡 : April 11, 2007 10:00 PM

携帯からFONへつなげるのがまだ手間どっています。
公共施設にも設置してなくちゃ意味がありませんですね~。
それにしてもmasaさんとわきた先生のコンビには困った物です(^^;
iGaさんの洒落も効き目がないのかしら~?
う~ん、若すぎる・・・。

Posted by: ai : April 11, 2007 07:12 PM

ラオスへの出張お疲れさまです~!
FONは空港とかの公共施設に設置する方向なのでしょうか?
じゃないと個人だけの設置ではなかなかですよね。
当方の携帯からのFONつながりはまだ成功しておりません。
あと少しのところなのですが・・・。
masaさんとわきた先生のコンビには困ったものです。(^^;
iGaさんの洒落も効き目がありませんもの!

Posted by: ai : April 11, 2007 07:01 PM

>福路は
そうあることをお祈りします。
>社窓は、オヤジギャグだって
はい、地球温暖化対策ギャク、或いはエコギャクのつもりで、サ〜ムィ〜(・・;)

Posted by: iGa : April 11, 2007 02:56 PM

わきたさん はいはい、そうですよ。今回は、もう今夜出発です。往路は空港で一泊、ホテルで一泊、福路は飛行機で一泊。神風ツアーです。こちらは14日がラオスの暦の正月で、前後を含めて1週間ほど休みになるので、もうみんなそわそわしているのだそうです。

Posted by: 玉井一匡 : April 10, 2007 03:50 PM

iGaさん なるほど、世界の社窓ね。「しゃそう」と打ち込んだら社葬とでてきましたよ。社窓は、オヤジギャグだって、あのひとが嫌うかもしれませんね。

Posted by: 玉井一匡 : April 10, 2007 03:45 PM

わきたさん、其処まで突っ込みを入れるの。(^_^;)
「皆まで言うな」ですよ。

Posted by: iGa : April 10, 2007 02:44 PM

玉井さん、やっぱり社会の窓って、ズボンのチャックのことでしたか。

Posted by: わきた・けんいち : April 10, 2007 02:27 PM

玉井さん、次は「世界の社窓から・ヴィエンチャン篇」楽しみにしてます。(^_^;)

Posted by: iGa : April 10, 2007 10:34 AM

わきたさん 例のやつのことです。
もしかしたら、わきたさんも、しらないふりだけなのかもしれませんが。

Posted by: 玉井一匡 : April 10, 2007 10:22 AM

玉井さん、コメントの「社会窓」の件で、あわててしまい、今、続きを拝読いたしました。海外のネット環境は、なかなか大変なものがありますね。ところで、東南アジアの「エアコンが強すぎて、寒くてたまらない」状況ってのは、私も苦い思い出があります。国内ではエアコンには耐えられるし、むしろエアコンが必要な虚弱な体質になっているのですが、タイのエアコンにはまいりました。体温調節ができなくなって、寒いのか暑いのか、よくわからなくなってしまって風邪のような症状になったんですね。自律神経がやられたんでしょうね。

Posted by: わきた・けんいち : April 10, 2007 09:54 AM

玉井さん、masaさん、こんにちは。「社会窓」って、「社会の窓」のことではないんですか・・・。「Mac一筋なので、あまりウィンドウズには縁がないので、社会窓って・・・」とお書きになっていることからして、「社会窓」ってコンピュータ関連のことなんですか?ウィンドウズのことですか?いや~なんだか恥ずかしいな・・・。僕は、ズボンのチャックが開いたままになっている、例のことかなと思っていました。あれって、「社会の窓が開いていますよ!」といいますからね。

Posted by: わきた・けんいち : April 10, 2007 09:46 AM

masaさん、わきたさん ぼくはMac一筋なので、あまりウィンドウズには縁がないので、社会窓ってあまりなじみがありませんでした。とにかく気をつけます。
知事選挙の結果には、落胆であります。いったい、何を考えているんだろう日本人はと思います。

Posted by: 玉井一匡 : April 10, 2007 04:43 AM

わきたさん コメント、おそくなってもうしわけありません。masaさんにコメントを書いている途中でわきたさんがコメントをくださったので、それに対するコメントを書いているうちに、また出かける時間になってしまいました。
よるになって帰って来たら、シャワーもあびないうちに着の身着のままで寝てしまいました。ながいコメントになってしまうので、エントリーに追記することにしましたので、お読みください。

Posted by: 玉井一匡 : April 10, 2007 04:29 AM

玉井さん、ご無事に現地到着なさったこと、お知らせいただき、ほっとしています。それにしても、もうそろそろ、首相も知事も誰でも良いですから(^^;、全国どこからでも無線LANでネットアクセスできるようにする…なんてことを公約のひとつに掲げる人が出てきてほしいものです。

>wakkykenさん
そんなこと…だめ押ししないでください(^^; ボウッとボカしてあるんですから…って、そうボケてなかったですかね?(^^;

Posted by: masa : April 10, 2007 04:08 AM

masaさん いま、ひと仕事終わって、やっとホテルに来ました。前回(側溝にダイブしたときのことですが)は、電話回線をつかってインターネットにつなげていたのに、今回は無線LANになっていました。無料です。ベルボーイと、役割分担するほどの大きさではないので、フロントにいたお兄さんがそのまま荷物を運んで来てくれて、パスワードを教えてくれました。おいおい、そんなことしたらFON状態になっちゃうんじゃないか。
ところで、ドジとシンポジウムは関わりありません。どうか背後霊になってお護りくださいmasaさま。(上から読んでも下から読んでも「まささま」だ。

Posted by: 玉井一匡 : April 9, 2007 04:39 PM

玉井さん、こんにちは。もうビエンチャンに到着さてれいるでしょうか。「しかし・・・」の先が心配です。途中で中途半端に終わられると・・・、く、く、苦しい~。ところで、僕などは、気が小さいものですから、何度もパスポート航空券をチェックしないと心配で心配で、というタイプです。しかし、玉井さんは大物でいらっしゃいますね~。先日のアースダイビングでも、数々の逸話をお聞きしていますので、よけいにそう思います。ところでmasaさんがお書きになっている「社会窓」って、股間にある例の窓でしょうか・・・。だったらmasaさん、大変ですね・・・。

Posted by: わきた・けんいち : April 9, 2007 04:27 PM

玉井さん、もしや、前日のシンポジウムの後、お引き留めしたことが引き金では…と、やや反省しています。が、いや、いかにも玉井さんらしい(^^;という声も、頭のどこかで響いていますが…。とにかく無事搭乗なさいましたようで、ホッとしています。
それにしても、バンコク空港の事情は、まだ理解できますが、成田空港のセコさにはビックリです。呆れを通り越して、情けなくなりますね。
今回は、書生が同行していませんので(^^; 社会窓などなど、どうぞお気を付けくださいませ(^^;

Posted by: masa : April 9, 2007 12:09 PM
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