October 01, 2007

東京たいやきめぐり

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東京たいやきめぐり/くいしんぼ倶楽部/バナナブックス/1000円
18のたい焼きと、その店がでている。ぼくもかつて行列するたい焼きというエントリーをしたことがあるから、たい焼きはすきなのだ。「ウィンナを入れたのがたい焼きかよ?」「あそこのたい焼きは入っていないのかな?」なんて、勝手なことを言いながらページをめくる。しかし、この本は「たいやき」のガイドブックであるより、「たいやきの世界」の本あるいはガイドブックなのだ、きっと。どのみち誰もが満足するように店を選ぶことなどできやしないことなのだから、「たいやきの世界」を伝えるには、邪道といわれようが外道と非難されようが、こんなたい焼きもあるんだということを言わなければならない。邪道の存在は、むしろたい焼きという概念と世界の大きさと力を物語るのだ。

日本の文化にあって、鯛という魚は特別な位置を占めている。地鎮祭に生で供え、婚礼に飾り、えびすさまが抱え、正月の食卓の主賓となり、初詣で売られる飾りものにも酉の市の熊手にも鯛は欠かせない。海の幸を代表する鯛という文化の存在を、ぼくたちは無意識のうちに了解してたい焼きを食べる。
バナナブックスには、いまのところ名建築シリーズとジャポニカシリーズがあって、これはジャポニカシリーズの一冊だ。いずれのシリーズも「ひとつの完結した世界」をテーマにしているとぼくは勝手に思いこんで、それを評価している。それを小さな器の中に詰め込めば、なおさらぼくは好きだ。
辞書、図鑑、夭折した詩人の詩集、歳時記コルビュジェの「小さな家」、列車時刻表、地図帳などがそうであるように、本の中にひとつの世界を詰め込んであるものが、ぼくはすきだ。それをまるごとポケットにいれて外に出るのは、こころ浮き立つことだから、それが小さくて軽ければもっといい。この世界はかぎりない数の小さな世界が入れ籠になっている。それを感じる楽しさを、このシリーズで育てていってほしい。このシリーズは英語でも解説と文章が書かれていて外国人に見せることを意図した本でもある。たい焼きを入り口に鯛と日本文化について豆を甘くして食べるアジアの文化について、西欧文化圏の外国人に語ってやりたいと思いながら気づいた。メキシコのお寺で合気道を教えるアレハンドラが、1年近く前にルイス・バラガンのすてきな作品集を送ってくれた。そのお礼としてこのシリーズをことづけよう。

投稿者 玉井一匡 : October 1, 2007 10:31 AM
コメント

わきたさん
そうです、そうです。なーんだ、わきたさんもコメントを書いていらっしゃるではありませんか。ぼくが「犬釘」という言葉を初めて知ったのは、松川事件の裁判の記事で、犬釘を抜いて電車を転覆させたというくだりでした。
おかげで、犬釘にはどこか陰があるような気がしてしまうのでした。しかし、yukiりんのおかげで、すっかりかわいいやつになりました。

Posted by: 玉井一匡 : October 3, 2007 01:29 AM

玉井さん、こちらですかね~!
http://lovegarden.exblog.jp/2884854/

Posted by: わきた・けんいち : October 3, 2007 01:21 AM

ALiさん
キーボードを確認したら、LはKのとなりなので、すぐにわかりました。
直そうかとも思いましたが、興奮さめやらぬ様子がうかがわれて、これもかえっていい感じだと思いましたので、このままにしておくことにしました。
ぜひということであれば修正しておきますが。

Posted by: 玉井一匡 : October 3, 2007 01:14 AM

わきたさん
よく聞いてくださいました。前にエントリーしたはずだと、探したのですが、なかなか見つからない。とりあえず、ご説明申し上げます。
以前に、masaさんといっしょに新東京タワーの予定地を見に行ったときのことでした。もとは京成電鉄の操作場だったところなので、線路を撤去したあとにその名残のものがあたりにゴロゴロと堆積していました。これは、そのときに、ぼくたちのあとを追ってついてきた二匹の子犬です。レールを固定するときに使われる釘で、俗に「犬釘」と呼ばれるやつです。てっぺんが犬の頭のようだというので、そう呼ばれるようです。
「もうお帰り」というのに、久しぶりに犬好きのおじさんを見たせいなのでしょう、ここまでついてきてしまいました。そんなに一緒に来たいのなら仕方ないと、小さいけれど強力な磁石で、仲良しの鉄板に寄り添っています。masaさんやYUKIりんのあとを追っていった子犬もいたはずです。それぞれに、かわいがられていることでしょう。こんなサイトがありますよ。
http://www.hayashisoji.com/bunki/inukugi.html

Posted by: 玉井一匡 : October 3, 2007 01:05 AM

Akiさん
来ましたね、おめでとうございます。
私も、待っておりましたよ。
ひと目ひとタッチ、たのしみです。
こうなると、fonの成長がますます期待されるところですね。
ウチの事務所では、向かいのスタバがギリギリのところですから
発信能力を拡大しますか。

Posted by: 玉井一匡 : October 3, 2007 12:45 AM

玉井さん、こんばんは。僕は、アリさんが投稿されたのかと思いました(^^;;。ところで、この本を壁に固定している「錆びた太い釘」のようなもの、どうなっているんですか?『東京たいやきめぐり』以上に、気になっています。

Posted by: わきた・けんいち : October 3, 2007 12:04 AM

まだ不慣れで、AKi を ALi なんてしてますね。
>......それをまるごとポケットにいれて外に出るのは......こいつも、そんな感じのモノです。

Posted by: AKi : October 2, 2007 11:39 PM

これはiPod touchから書き込みました。

Posted by: ALi : October 2, 2007 10:33 PM
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