December 18, 2007

ストリートビュー:Googleマップを歩く

StreetViewSmall.jpgClick to Jump to the Street View

 ジャック・ケルアック「オン・ザロード」は、若者たちがクルマを走らせてアメリカ中を縦横無尽に移動する小説なので、地図を見ながら読むとはるかにおもしろい。だから脇にMacBookをおいてGoogleマップを開いた。すると、画面にあたらしいボタンが増えているのに気づいた。「ストリートビュー」と「渋滞状況」だ。これをクリックすると、Googleはまたしてもぼくの期待していた以上のものを提供してくれる。
地図、衛星写真、地形のどのモードでも、「ストリートビュー」のボタンをクリックすると地図の上にカメラのアイコンが出てくる。それが出ている都市で「ストリートビュー」を見られるということだ。

 この左上の小さな写真(これは、あえて間違ったDakota Houseのままにしてあります)をクリックすると、ところはニューヨーク。セントラルパークウェスト沿いのストリートビューに、かつてジョン・レノン家族が住みジョンが玄関の前で殺された「the Dakota」が見える。
はじめ、ぼくはこの通りのもう少し北のところにあるDakota Houseがジョン・レノン終焉の地だと思ってそこをリンクさせていた。ところが、漂泊のブロガーいのうえさんが、こんなメールをくださった。
「Aのダコタ・ハウスはジョン・レノンとは関係なく Iの ザ・ダコタ(1W 72nd St)が 彼の住居だと思います。いやあ まぎらわしいというかわかりにくいですねえ。1980年の12月はNYに住んで最初に迎えた冬。煌めくばかりのロックフェラーセンターとは裏腹に事件直後は深い悲しみに街が浸されました。」
とあったので、この通りを少し南に下ったところにあるThe Dakotaのストリートビューに跳ぶように変えた。

 ストリートビューの矢印をクリックすればその方向に進み、画面をドラッグすれば左右に方向を変える、そうやってぼくたちは自在に道を移動することができるのだ。

 ぼくは知らなかったけれど、インターネットで調べてみると、アメリカでは5月頃から見られたらしい。もしかすると、日本でももうとっくに見られたのかもしれない。ストリートビューは、こういうカメラで写真を撮ったのだそうだ。

  *  *  *  *
はじめからやるなら、つぎのような手順だ

・Googleマップを開く
・「ストリートビュー」のボタンをクリックする
・カメラのアイコンのある都市を選ぶ
・「ズームイン」すると、こけし型の人間のアイコンが一人立っている
・これをドラッグして行きたい場所に下ろす。Clickすると、そこに立って見る街路の写真が出てくる。(移動する間、このこけし型アイコンの脚は、空を飛んで風になびくようになる)
・画面をドラッグすれば前進後退も自由自在。右折左折もできる。ちょっとなら上を見あげることもできる
・矢印のアイコンをクリックすればその方向に少しずつ移動する。押し続ければ、ずーっと進み続ける。そのとき、地図も一緒にスクロールして、その上をこけしアイコンが移動していく
・「全画面表示」をClickすると、ディスプレイいっぱいに「ストリートビュー」が広がる

これができるのは、現在はアメリカの主要都市だけだが、すぐに世界中に広がるだろう。
そのつぎには、きっと建物の中に入っていけるようになるにちがいない。
まだまだGoogleはおもしろい。

*追記
 wikipediaで調べると、ジョンのすまいはダコタハウスではなく「ザ・ダコタ」The Dakotaだったことがわかる。バーチャルお上りさんたるぼくは、「ダコタハウス」でジョンが殺されたとばかり思い込んでいた。はずかしい!
いのうえさん、ありがとうございました。
いのうえさんは、かつてアメリカ勤務の時代にマンハッタンとニュージャージーのリッジウッドというまちに住んでいらしたことがあって、それについてメールをくださったことがある。そのときにぼくはアメリカ再読というエントリーをした。

*蛇足
 ジョン・レノンが殺されたのはアメリカ時間で12月8日、日本時間の12月8日は真珠湾攻撃が『成功」した日だ。しかし、アメリカ時間でいえば「Remember Pearl Harbour !」は12月7日。ぼくの誕生日は、もちろん日本時間で12月7日なのだ。遠回りの連想ゲームで、自分の誕生日の日付は真珠湾とジョンの死にリンクされている。

投稿者 玉井一匡 : December 18, 2007 12:25 PM
コメント

西47丁目のことも全く知りませんでした。ユダヤ人街なんですか。
しかし、そんなことをいちいち気にしていたら大金持ちやマフィアの親分のいえがある通りがいくらでもあるでしょうに。
裏返せば、この街はおもしろいよと言われているような気がします。

Posted by: 玉井一匡 : December 30, 2007 12:00 AM

玉井さんこんにちは。 iGaさんに答えていただいちゃいましたが、 西47丁目の一部がダイヤモンドを売る商店街なのです。 (マディソン街とは別の場所です。) この商店街、かなりディープでありまして あの特殊カメラでの撮影は憚られるのでは ・・・ と。 

Posted by: いのうえ : December 29, 2007 08:25 PM

成るほど、W47th St. の"Diamond Jewelry Way"と名付けられている部分も「ストリートビュー」が設定されてませんね。
やっぱりジューイッシュへの気兼ねでしょうか、トラブルを避けたいと云う自己規制なんでしょうか。

Posted by: iGa : December 29, 2007 01:40 PM

ほんとだ、雪だるまになっている。Googleは、なかなか芸が細かいですね。
ところで、えーっと、マディソン・アベニューがダイアモンド商人の集まる通りっていうのは、常識なんですか?何かの物語に出てくるとかの話なんですか?ぼくは、初耳です。Googleで「マディソン・アベニュー、ダイアモンド商人」というキーワードで探しましたが、56件ありましたが、それらしいものは何も見つからないんですが。

Posted by: 玉井一匡 : December 28, 2007 11:02 PM

玉井さん アイコンが黄色いやつから雪だるまになってますね。これって今の所自動車の通れる道はほとんど網羅しているようですね。でもなんでマディソン・アベニューがカバ−されていないのかとか ダイヤモンド商人の集まる通りはダメなのかとか詮索したくなりますね。

Posted by: いのうえ : December 28, 2007 05:19 PM

いのうえさん
ぼくにとっては、ホイットニー美術館は中身よりブロイヤーが設計した建築として興味があったのです。グゲンハイムもそうですが。
 ところで、ジョン・レノンにちなんで名付けられ記念碑も作られたストロベリーフィールドは、セントラルパークのちょうど72丁目のつきあたりにある水滴型の一画のようですね。記念碑をGoogle Mapsから探そうとしたのですが、まだわかりません。

Posted by: 玉井一匡 : December 21, 2007 04:41 PM

玉井さん 私も訂正です。ホイットニー美術館の位置ですが 75丁目のマディソンアベニューでした。建物が周りと違いますので判りました。ザ・ダコタは72丁目に面してジョン・レノンが撃たれた場所として多くの人々に記憶されている大きな門があります。

Posted by: いのうえ : December 21, 2007 04:25 PM

いのうえさん
メールありがとうございました。修正して、追記と蛇足を加えました。

Posted by: 玉井一匡 : December 21, 2007 09:02 AM

iGaさん
そうだよね、googleの人たちは、こういうことをやりたくなっちゃいますよね。googleに友達がいたら、インサイダー情報をつかんで、ぼくたちでもこういうことができますね。さすがgoogleマップの達人iGaさん。

Posted by: 玉井一匡 : December 21, 2007 08:59 AM

マウンテンビューのグーグル本社前では社員がお揃いのTシャツを着て記念写真におさまってます。
1648 Charleston Rd , Mountain View,CA, USA

残念ながらApple本社前にストリートビューは設定されてませんでした。

Posted by: iGa : December 21, 2007 02:16 AM

いのうえさん
ホイットニーには、ぼくも自分の足で行きましたが、いきなりホッパーの大作が200点というのはすてきというかすごいというか、ニューヨークに住むしあわせを実感する体験だったでしょうね。自宅から歩いて行けるところにメトロポリタン美術館があるということは、それ以上のことかもしれない。いや、近くにMETがあったんじゃなくて、近くに住まいを選んだということだったのでしょう。おかげで、ぼくはいのうえさんを借りて想像力をひろげることができるというわけです。

Posted by: 玉井一匡 : December 20, 2007 02:37 AM

玉井さんも83丁目界隈を散策されましたか。私が住んでいた界隈はヨ−クビルと呼ばれていて最初はドイツからの移民が居着いた場所だったようです。美術館といえば 玉井さんもお好きなエドワード・ホッパ−の回顧展がNY到着時にホイットニー美術館で行われており すぐに見に行った記憶があります。たしかマディソンアベニューの79丁目あたりだったかとおもいます。大作が200点以上出品されていたのではないでしょうか。その気迫に圧倒されたことを思い出しました。

Posted by: いのうえ : December 19, 2007 07:32 PM

iGaさん
そうですか。少なくとも「ストリートビューなんてぜーんぜん古い話だよ」ってことではないんで、ちょっと安心しました。
べつにリアルタイムの映像というわけではないのに、臨場感があるとぼくは思います。これは、自分の好きなところにいけるということによるのでしょうね。
 ぼくは、五十嵐さんの「ジョンレノンの眼鏡」のエントリーとコメントを読んだせいで、ダコタ・ハウスに行きたくなったのでしたが、向かいの歩道にもお上りさんとおぼしき人々が集まっていて、やっぱりねなんて納得したのでした。

Posted by: 玉井一匡 : December 19, 2007 07:16 PM

いのうえさんの
 旧居の前を歩いてみました。もちろんストリートビューでね。
映画に出て来る典型的なニューヨークのアパートメントですね。まっすぐ行けば突き当たりがメトロポリタン美術館だとは、なんともうらやましい。右に曲がればグゲンハイム美術館だし。

Posted by: 玉井一匡 : December 19, 2007 06:39 PM

いのうえさん
 旅行で行ったときや映画だの小説で知っているだけのぼくでも、いくら見てもあきません。いのうえさんのように住んでいらしたことのある方には、なおさらでしょうね。
点と点ではなく、そのあいだを歩くことが楽しいのだということが、これを見るだけでもよくわかります。

Posted by: 玉井一匡 : December 19, 2007 05:53 PM

自分のエントリーのセルフコメントを見ると"December 6, 2007 11:05 AM"の時点で「渋滞状況」に気付きましたが、その時は日本からのアクセスでは未だ「ストリートビュー」は付け加えられていないと思います。

早速、お上りさんになってイーストリバー沿いに北上し、国連本部を見てからMOMAを一周してから、5th AvenueのAppleStoreを見てきました。ガラスキューブのAppleStoreの前には輪タクが止まってるし、観光地化しているみたいですね。


Posted by: iGa : December 19, 2007 02:20 PM

すみません訂正です。

「・・・83丁目のヨークアベニューとイーストエンドアベニューの間にある ・・・」でした。  

Posted by: いのうえ : December 19, 2007 03:41 AM

玉井さん こんにちは。 これは面白いですね。 セントラルパークの周りは重厚な建物が多いですね。 マンハッタンに住んでいたのはもう25年以上前のことになりますが、83丁目のヨークアベニューとイーストエンドアベニューにあるその安アパートらしき建物も写っているのでビックリしました。 そこから西に83丁目をずっと行くとメトロポリタン美術館に着きます。 ダコタハウスや歴史博物館は公園を越えて西ですね。 NYはちょっと歩くだけでこの街の様々な顔を楽しめるので 昔を思い出しながらこの人形で遊んで見ました。 教えていただき有り難うございました。

Posted by: いのうえ : December 19, 2007 03:38 AM
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