January 20, 2008

「国際カエル年」と 川

amphibian-ark.jpgClick to Jump to FrogSite

「川の地図辞典」のエントリーを書いているうちに、あらたに「川」というカテゴリーを加えたくなった。これまで、ぼくはカテゴリーを英語で表記していたが、「river」ではなく「川」にしたいと思った。ぼくたち、すくなくともぼくにとっては「川」にこめられるものと「river」から受け取るものとでは、深さも拡がりも大きく違うのだ。はじめは外国からのアクセスを考えたからカテゴリーを英語にしたのだが、この機会に固有名詞は別として日本語に変えてしまおうと思った。どうせ本文を英語で書くことにはなりそうもないし、スパムコメントよけにやむなく外国語を排除しているので、英語にすることに意味もなくなった。しかし、カテゴリーを日本語に変えてみると、なぜかちゃんと内容を表示してくれなくなってまうものが多い。原因をさがすのも時間がかかりそうなので、やむなく、できるものだけ日本語に変えることにした。これまでのエントリーで、川に関わるものがどれくらいあるだっろうかと気になったので「川」をキーワードにしてサイト内検索をしてみると想像以上に沢山のエントリーがでてきけれど、まずは主なものだけに「川」のカテゴリーを加えることにした。

 たまたま、いくつかのカエルにかかわるエントリーをしたあと、「川の地図辞典」の出版を機会に「川」が周辺のブログで話題になっている。もともと「川」と「かわず」というふたつのことばにだって縁がないはずはないところに、今年は国際カエル年なのだということを知った。カエルのうちの30%以上の種が絶滅の危機に瀕しているので、東京の4つの動物園(上野、多摩、井の頭、葛西)では今年は蛙に力をいれてイベントなどを開く。
 冒頭のカエルの写真を、「amphibian ark 2008 YEAR OF THE FROG 」のバナーに入れ替えた。この方がずっと魅力的だからだが、これをクリックすると「amphibian ark」(両生類の方舟)のサイトにジャンプする。ここから、80ページ以上のカエルについてのパンフレット、カエルのお面、バナーなどがpdfでダウンロードできる。

 かつて、日本人にとってカエルは、水と人間をむすび季節の変化を音として伝える存在だった。いまも、水田に水を張ればあたりにカエルの声が鳴り響く。とはいえ、水田地帯でさえ、かつては夜を満たしていた声の重なりも姿もはるかに減った。明らかに、農薬の使用や農業機械のための乾田化でオタマジャクシの生きる場所が減ったせいだ。都会の川は四角い排水パイプのようなものだからコンクリートの切り立った壁と平らな底が生物を拒んでいる。
「国際カエル年」なんていうものがつくられるのは、こういう事情が日本に限らないからだろう。カエルの住みやすい環境は、そのまま人間にとって気持ちよい川や池を回復することでもある。魚は水の中だけだが、両生類の活動範囲は、地上にもおよぶ。カエルを食べようとする野鳥も来る。もっとひろく水辺を考えなきゃならないのだから、鮭の遡上する川を目指す段階よりひとつ進まなければならない。

 地球からいなくなってしまうかもしれないと思うと、ぼくたちにとってカエルがどんなに親しい存在だったかを思い出した。かわいい顔をしている。地上にも生活するのでつかまえやすい。攻撃することもない。オタマジャクシも捕まえやすく育てやすい。たまごもたくさんある。小さな子供にとって水の生物の入門編だ。成長の過程がカエルほど明瞭で劇的な生物も少ない。そのうえザリガニ釣りの餌にもなった。カエルの絶滅は「川ガキ」の絶滅にもつながる。
「満州走馬燈」には、少年たちがカエルの肛門に麦わらを入れて息を吹き込んでお腹を膨らませて遊んだというちょっと残酷な話が書かれている。そういう遊びはあまり考えたくないが、それでさえ、どの子供にも潜んでいる残酷はコンピューターで敵を殺して爽快感を得るよりも、生き物にふれ時に自分のせいで命を奪ってしまい、それを後悔することで乗り越えられるという側面があるのではないかとぼくは思う。

東京動物園協会メッセージ :国際カエル年活動宣言(PDF)
amphibiab ark のサイト  :2008-year of the frog

カエルに関わるエントリー
やせがえる
やせがえる・後日譚というよりも先日譚
コモリガエル

投稿者 玉井一匡 : January 20, 2008 11:05 AM
コメント

AKIさん
調べてみたら、カエルの解剖は現在は中2でやるようですね。
鶏となると、解剖というよりは調理。いや、たしかに解剖に食べる生き物を使う方がいいのかもしれませんね。「いのちの食べ方」で言われているように、我々は他の動物を殺して食べているということをしっかりわからせるために。中野区の小学校に鳥山さんという名物先生がいて豚の解体をしていました。でも、それは生物の教科というより家庭科だったと思います。
http://www.yidff.jp/97/cat091/97c104-3.html
見なれたニワトリを生物的視点から解剖すれば、両方が理解できるでしょうから総合学習ですね。

Posted by: 玉井一匡 : January 23, 2008 01:37 AM

やぁ、中学一年でカエルの解剖をやった記憶はないなぁ。高尾山麓の中学校でも、一人一匹、それも持参せよとは理不尽な....でありますね。

私は高校三年の時、生物なる授業を受け、その半分の授業が実験室での解剖やら観察でありました。観察結果を絵でリポートするものですから、絵の好きな人にとっては幸い、私は好成績でありました。
最後の実験室での授業はニワトリの解剖でありました。それも二人で一羽、なかなかデラックスでありましたです。終了後はもちろん焼鳥でありました。その時初めて砂肝を食べたのでありました。しかし、アルコールはありませんでした。

Posted by: AKi : January 22, 2008 06:28 PM

iGaさん
ぼくたちもカエルの解剖をやりました。しかし、一人一匹なんて贅沢は言わなかったような気がします。それにしても、場所によるでしょうがトノサマガエル、アマガエル、ガマガエルは行くところに行けば多かったけれど、アカガエルは、あまり多くないですよね。
それに、解剖するんだったら、いろいろな種類がいたほうが、むしろ面白いだろうと思いますが、そいつはアカガエルしか知らなかったんでしょうかね。
脚に電流を流して脚を動かすなんてこともやったように思いますが、なんでカエルばかりがと、気の毒になります。
三島の「午後の曳航」では、ガキどもが猫を殺す場面がありますが、あれは、後年、本人が自分のハラを切ったことと関係があるのかもしれませんね。

Posted by: 玉井一匡 : January 22, 2008 02:24 PM

確か中学一年の頃だったと思いますが、理科の授業で「カエルの解剖」と云う時間がありました。それで生徒は各人一匹のカエルを持参しなければいけない事になってました。それも教師のリクエストは赤蛙です。そんなに都合よく赤蛙を捕まえることなんて無理な話です。結局、手ぶらで授業に出た僕は、教師に逆ギレされて、「カエルを捕まえて来るまでは教室に入るな!」と追い出されてしまいました。仕方なく、カエルを持ってこなかった男子数名と、学校の前を流れる川を上流まで行き、カエルを探すフリだけして授業をサボり、授業が終った頃を見計らって教室に戻りました。
それまでカエルに対して子供がするような残酷な行為もしていたけれど、兄からクロロホルムでカエルを麻酔して、剃刀で胸を切開して心臓が動いているの確認するだけと聴いていたので、たぶん、そんなことしたくなかったから積極的にカエルを捕まえなかったのだと思います。カエルを捌いて照焼きにすると云う授業だったら、話は別ですが。(^_^;)
因みにカエルを持参しなかった女子に対して教師は誠に寛大でありました。

Posted by: iGa : January 22, 2008 11:45 AM
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