April 11, 2008

スワンタッチ:次のページに移ってくれるしおり

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先日、何回目かの入院をしたMacBookを引き取りにアップルストアに行ったとき、銀座の伊東屋に寄った。
aki's STOCKTAKINGにエントリーされていたSYROの秤を伊東屋であつかっているというのでそれを見ようと思ったのだが、展示はしていなかった。なかなか高いらしいからすぐに注文をするというわけでもないので、在庫をたずねるのは遠慮して、あちらこちらを見て回っているうちに、興味深いものがあった。
「はさみかえ不要のしおりスワンタッチ」というものだ。ぼくには、本を読む時にしおりが欠かせない。学生時代から新潮文庫には紐のしおりがついているので好きだったが、紐しおりのある本は近頃は少ない。だから、このごろは付箋紙の大きいやつをしおりとメモを兼用させて使うことが多い。
 このスワンタッチは、読み進んでもしおりを差し替えないでいいというのだ。しかも150円だ。じっさいにどういう具合なのか早く知りたくて、店を出ると歩道で包みを開きさっそく試してみた。

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その名の通りスワンの形をした薄いポリプロピレンの板にすぎない。色は、赤、黄色、緑、水色などがあるが黒にした。裏側に両面テープ(はがせるタイプ)がつけてあるので、スワンの首と本の上端の間に1〜2mmの隙間をあけて終わりのページの左上の隅に貼りつける。そして、しおりとしてスワンの頭を件のページにはさむ、それだけ。・・・ページをめくると、頭も自動的に次のページに移動する。くちばしの曲線と首の長さ、板の弾性と厚さ、それらのバランスが絶妙なのだ。
かくもシンプルな仕掛けでありながら、すこぶる具合がよい。しおりを落とすこともない。すてきな発明だ。こういうのを頭のいい発明というのだとぼくは思う。そして感動する。
 当然ながら、どんな人が考えたのだろうと知りたくなる。Googleでさがすと、発明者である板橋区赤塚の高橋健司さん(高橋金型サービス)のインタビューがあった。いたばし らいふ.comというサイトの「板橋なひと」というインタビュー欄だ。プラスティック製品の金型の職人として45年、これをつくってからすでに15、6年も経つというのに、どうして、今まで知らなかったのだろう。
 プラスティックの板を型抜きしたものだとばかり思っていたが、じつは金型をつくり二個所から流し込んで1mmの厚さのスワンをつくるのだと目もくらむようなことを聞けば、ますます尊敬せずにはいられない。注入したのはどこなのだろうと気になってさがしてみると、なるほど2個所みつかった。端に表面のエンボスがなくて、やや光沢のあるところがある。首の折れ目にひとつ、尾にあたるところにひとつ。材料が回りやすいという点からも、ここにちがいない。
さらにもうひとつ、すてきなことがある。製造は、近所にある赤塚福祉園という福祉施設が担当しているのだという。
しいて難をいえば、パッケージがちょっと垢抜けないが、それも町工場でつくられたしるしだと思えば、むしろいとおしい。スワンタッチという商品名は、スワンとワンタッチをつなげたものなんだろう。
東急ハンズやLoftなどでも売っているそうです。

投稿者 玉井一匡 : April 11, 2008 09:46 AM
コメント

AKiさん
そうですか、ハンズでいいところにおかれているというのはちょっと安心しました。
色は、おっしゃるとおりで、ぼくもはじめは黒しか手が出ませんでした。両面テープをつけるかわりに紙を挟むようにするとか、他の手がありそうなものだし、商品としては、もう一息洗練させて欲しいところがありますね。

Posted by: 玉井一匡 : May 16, 2008 01:08 AM

東急ハンズの文具売場の壁に5色のスワンタッチがありました。結構、目立つ場所だったから沢山売れているかも....ですね。
もう少しデザイン...というか色にも配慮が欲しいと思いました。全て原色の赤・青・黄って感じでおしゃれじゃないですね。もう少し彩度を落として...とか、グレイとか透明.....透明なんてとてもいいんじゃないかと思いましたです。

Posted by: AKi : May 16, 2008 12:44 AM

AKIさん
同感です。
この「お」がまっとうに使われているのだとすれば、コンピューターが(あるいはビル・ゲイツが)ユーザーに対してつけていることになるわけだから、媚びている感じにさせちゃうのですね。でも、そう受け取るのは日本語をちゃんと読み取るからであって、自分の気に入ったものを自分で「お気に入り」とよぶことを当たり前だと思っているやつが多いのではないでしょうか。ぼくは、それがとても気になって仕方ないのです。気に入らないのです。
自分のしごとを「お仕事」と言うやつ、自分の店を「はんこ屋さん」だの「パン屋さん」だの「さん」をつける店があるのと同じですね。
英語をつかうのもいやですが、「おきにいり」の方が、はるかに日本語をおかしくするのだから、コンピューターでは、ぼくは断じてBOOK MARKと言います。

Posted by: 玉井一匡 : May 4, 2008 07:46 AM

忘れちゃっていたけど.......、「しおり」って英語じゃ Book mark って言うのを思いだした。
今じゃブラウザーで何気に使っているけどね。Internet Explorer じゃ、「お気に入り」なんて呼んでいて、何だか人に媚びちゃっているみたいでキライだったなぁ。

Posted by: AKi : May 3, 2008 11:52 PM

えーーーっびっくりですね。
もし、ぼくが自分のスワンタッチをなくしてしまっていたら
涼しいところを探しに行ったのかと思うところですね。
トラックバックができないとお手数をおかけしますね
どれどれ、KARAKARA-FACTORYを見に行ってみるか
呪文を唱えて、S wondeful と。

Posted by: 玉井一匡 : April 29, 2008 07:06 AM

僕は思いも寄らぬ所でスワンタッチを手にしました。
うちの駐車場に落ちてたんです。まるで天から降って来たような話です。
TBコメントさせて頂きますm(_ _)m
http://karakara.pepper.jp/blog/2008/04/post_132.html

Posted by: nOz : April 29, 2008 12:16 AM

aiさん
本好きにはとてもうれしい発明ですね。
ぼくはいまだに、ページをめくるたびにうれしくなってしまいます。

Posted by: 玉井一匡 : April 14, 2008 08:55 PM

読書中の栞はいつのまにか何処かへ落とし、途中で探したりと不便だと思っていたのですが、こんなに便利で機知に富んだグッズがあるなんてびっくりです。これは手にいれたいと思います!優秀な日本の金型職人さんが金型おこして福祉作業所で制作されているというのもいい話ですね。

Posted by: ai : April 14, 2008 06:52 PM

AKIさん
はい、とても具合がいいです。
ひとつしか買ってこなかったのをちょっと悔やみました。こんなシンプルな仕掛けだと、簡単に真似されちゃうかもしれないなんて心配をしました。でも、型抜きでなく流し込みだとすれば、簡単には真似できないでしょうね。これは端の角が立っていなくて丸みがあります。そのおかげで、本のページの端が切れたり引っかかったりすることがないのでしょう。この金型はオレにしか作れないだろうという、自負のようなものがあるのかもしれませんね。
thumb thingも見ました。みんな本がすきなんだな、いろいろ苦労してるんだなあと思います。南アフリカだもんなあ。

Posted by: 玉井一匡 : April 12, 2008 10:00 PM

おもしろそうですね。私も手に入れてみよう。
私は thumb thing なるもので失敗しておりますが、これは具合よさそうですね。
http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/001180.html

Posted by: AKi : April 12, 2008 06:14 PM
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