August 06, 2008

蝉の殻をあつめる人


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 クーの散歩をさせていると、いろいろなことにであう。
昨夜は雨が強かったので、夜遅く帰ってから朝とは違うルートをぼくがつれていった。その道に、大きな夏みかんの木が道路ぎわにのびる家があって季節には道にたくさんの実を落とす。拾うのはかっこわるいと思うのだろう、誰も拾わないうちにクルマに踏みつけられる。いまはもう時期を過ぎたけれど、たったひとつだが大きな夏みかんが道路に落ちていた。元気そうだったから拾い上げて連れて帰った。ふたつに切って大型のレモン絞り(100円ショップにある)でジュースにすると砂糖と氷を加えて大きなグラスにちょうど一杯分。
 今朝は、公園の柵のまわりでなにやらつまみ上げている人がいた。通り過ぎるときにちらりと見ると、蝉の抜け殻だった。

Semikara2S.jpg そんなことを言ったら、彼は気を悪くするかも知れないけれど、ちょっと見たところ福田康夫を気むずかしくしたような人だったが好奇心は止められない。
ちょっと引き返してたずねた。
「蝉の抜け殻を集めていらっしゃるんですか?」
気むずかしそうな顔が急に笑顔に変わった。
「ええ、生きているのをつかまえるのはかわいそうだから、殻をあつめるんです。ほら、この小さいのはツクツクホウシ
「ツクツクホウシはこんな小さいんですか?このごろ東京にはミンミンゼミが増えましたね。ぼくたちの子供の頃はアブラゼミばかりで、たまにミンミンをみつけると興奮したものですが」
「そうですね、気候が変わったんです。それに、ミンミンゼミは声が大きいから目立つんです。こちらがミンミンでアブラゼミはこれです。触覚を見ると分かります」
と、教えられてもぼくには区別がわからない。あとで調べてみよう。
「どれくらいの時間で何匹くらい見つかるものですか」
哲学同公園からここ(江古田公園)まで30分から1時間足らずで、40匹くらいでしょうか。見落とすのもあるから、昨日のもあるでしょうがね」
といって、重ねて持っていたもう一つの箱を見せた。その箱は、すでに一杯だった。
「漢方薬にも使われているんですよ」

 箱に重ねたノートには、細かく記録が書かれている。聞きたいことはまだたくさんあるけれど邪魔をしてはいけないと、このあたりで切り上げた。殻は逃げることもないから集めやすい。その数と位置と種類によって気候の生物におよぼす影響がわかるはずだ。まして、長年地中にいるセミのことだ、その間のこともなんらかの形でこの殻に書き込まれているのかもしれない。こどもたちが採っていくと数が狂いますねとたずねると、それは大した数ではないがカラスが食べようと待ちかまえているんだという。

■日本人は昆虫が好きだと言われるが英語版wikipediaの「Cicada」の方が、記述が多いのはちょっとくやしい。
・・・・と思ったのだが、じつは日本語のWikipediaの記述はアブラゼミやミンミンゼミなどの種ごとに、むしろ詳細に書かれている。そういえば、妹の亭主はアメリカ人だが蝉の総称としてのcicadaしか知らない。
セミの家というサイトがある。
■セミが、あの臭いカメムシ属なのだということを、Wikipediaを読んでいてはじめて知った。

wikipediaのセミの記述によれば、漢方では蝉退(せんたい)というそうだ。
■漢方薬として蝉退を売っているこんなオンラインショップもある。
この説明によれば薬効はこう書かれている:疏散風熱・利咽喉・退目翳・定驚カン
解熱作用、鎮静・鎮痙作用

■関連エントリー
蝉の殻をあつめる人
蝉のカラ揚げ

投稿者 玉井一匡 : August 6, 2008 11:16 AM
コメント

あかねこさん
 返事コメントを書かないまま、新しいエントリーをしました。
それをよんでください。

Posted by: 玉井一匡 : August 14, 2008 01:20 AM

玉井さん、チャレンジャーですね(笑)でもイナゴも食べますもんね。(食べてました。保育園のころ)
うちの近所にも、セミの抜け殻がたくさん取れるポイントがあります。ちびのころはよくとって集めてましたが、今でもまだあるのかどうか、ちょっと見に行ってみようと思います。

Posted by: あかねこ : August 10, 2008 08:27 AM

aiさん
楽しみにしてください。
また2匹連れてきて、やってみます。

Posted by: 玉井一匡 : August 10, 2008 07:33 AM

近頃抜け殻を目にすることはほとんどありませんが、初夏のヒグラシに始まりツクツクボウシまで鳴くのをきいていると、間にジージー鳴くのはなんだろうと、蝉の種類がわからないことに気がつきました。ふふ、まあいくら喰いしん坊でも抜け殻を食べることはなさそうです。感想が楽しみです・・・。

Posted by: ai : August 9, 2008 05:19 PM

Chinchiko Papaさん
 今朝、すでにあの人が蒐集したあとだったのでしょう。12匹見つけたのですが、2匹だけとって残りは彼の研究のために残してきました。
2匹を布の眼鏡ケースにとまらせて歩きながら、片栗粉をまぶして唐揚げにしようかなんてことを考えながら帰ってきました。
ところが、おとなりの奥さんと花や金魚やらの話をしているうちにすっかり忘れちゃいました。
冷蔵庫に鶏肉や茄子が残っていたので親子丼と焼き茄子を食べたくなって、朝飯をつくり食べながらオリンピックサッカーの反省と展望を考えたりしていました。
さっき、電車を降りたとたんに、ふと、セミを思い出しました。
待っててくれ、セミ。今夜か明日の朝だ。

Posted by: 玉井一匡 : August 9, 2008 12:55 PM

Chinchiko Papa
じゃあ、あした、試してみましょう。
ふりかけや唐揚げをつくったという人もいますね
http://news.ameba.jp/2007/09/7007.php
かめば中身がグニャッと出てくる蜂の子をふつうに食べるんだから、蝉の殻を食べたって不思議はありませんね。明日の朝の散歩で拾ってきたら、食べてみて結果を追記します。
調査していらっしゃるこの方には、ちょっと数量の誤差を生むことになるでしょうが、「子供がすこしくらい拾ったって、調査にはたいした影響はありませんよ」と、彼もおっしゃったことですからぼくの実験に対してもご理解くださるでしょう。
咳、夜泣き、発熱、痙攣などに効くのだそうですが・・・

Posted by: 玉井一匡 : August 9, 2008 12:38 AM

セミの抜けがらは蛋白源でパリパリと、いい食感ですね。(爆!)
子供のころ、食べたことがあります。^^; さすがに、いまは食べていませんが。

Posted by: Chinchiko Papa : August 8, 2008 02:32 PM
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