次女は、自由学園の幼稚園というべき「幼児生活団」というところに通っていた。
そこは新宿区の落合にあったから「落合幼児生活団」といった。
と、過去形にしたのは、落合にはその後なくなったからだが、全国では今も12個所あるという。
ここには毎日通うのではなく一週間に一回だけ、その代わり朝から夕方までいる。
親もいっしょにいて、昼の給食をつくったりしながら、生活を通じて教育をすることについて教育をうけるのだ。
ひばりヶ丘の自由学園の隣にある自由学園幼児生活団だけは
2007年に幼稚園としての法的な位置づけを得て毎日開かれるようになったそうだ。
自由学園は羽仁もと子流に解釈されたキリスト教が背景にあるからクリスマスを大切にしているが
そのときの習慣のひとつに「天使さまがくださるおくりもの」というのがあった。
クリスマスの前にこどもたちが描いた絵を、「天使さま」がぬいぐるみにしてくれるのだ。
天使さまたちは寝る間を惜しみ必死でおくりものをつくる。
なにしろおおかたの天使さまは女性であり、子供と同じ家に住んでいる。
だから、作業はこどもが寝静まってからにしなければならない。
それがクリスマスの日に子供たちに生活団で渡されるというのは、天使さまにとってはなかなか大変だけれど、それだけにすてきな慣わしだった。
ところが、クリスマスの日に贈り物をうけとると、うちの娘は天使さまたちの見まもる中でそれを手に泣き出した。
「あたしの絵は、こんなへたじゃなかった・・・」と
ぼくはその現場には居合わせなかったが、これをつくった天使さまは、けっして手先の器用とは言い難いほうだが
刺繍やアップリケがなかなかよくできたと満足していたから、ひとかたならぬ落胆に見舞われたことだろう。
もう20年も前のことだから、ずいぶんぬいぐるみはくたびれてしまった。
でもぼくは、このぬいぐるみをなかなか気に入っているのです。
■ところで、日本時間では午後4時に、サンタクロースがソリを出発させます。NORADによる追跡放送はこちらです
投稿者 玉井一匡 : December 24, 2009 01:39 PMAruさん
あの坂道をのぼったり下ったりすることが
幼い頃の思い出に組み込まれているというのは
とてもすてきなことですね
「わるいこと」をすると、「暗いお部屋」に入れられるというのがありましたね
こどもの話をきいて、ちょっと羨ましく思ったものです。
そういえば、ボールを入れる箱をぼくが設計して
ほかのお父さんたちといっしょに作ったことがありました。
上からボールを入れると、滑り台をあちらこちらにころがっていくというやつでした。
ぼくが、多少はお役に立つことができたわずかな機会のひとつでした
kanatoさん
返信コメント遅くなってごめんなさい。
ぼくたち父親は大した負担はありませんでしたが、母親はいろいろなことをやりましたね。自由学園は、女子教育のために始められた学校だったから、女子である母親を教育することも大切なことだと考えていたのでしょう。しかし、しごとを持つ母親では、なかなか子供を通わすことはできないというのが、いまの状況では難しいですね。自分でしごとをしようというおかあさんのために、保育園タイプの生活団ができるといいですね。
とにかくこどもたちは、「天使さま」には、ほんとに感謝しなければなりませんね。
私も卒園生です。懐かしいですね。五の坂、途中の農園、入口のコンクリートの階段。鳩とモルモットの小屋、私はいつも団体行動を乱して、風呂場に閉じ込められてました。先生の部屋がめちゃくちゃ魅力的で、二階も不思議だったし、お泊りの時しか使わない玄関左手前の建物も魅力的だった。。。懐かしい。。
Posted by: Aru : June 19, 2010 06:36 PM玉井さん
はじめまして。
私も落合幼児生活団の卒団生です。
読んでいてなんだか懐かしく、そして嬉しく、思わずコメントさせて頂きました。
鳩小屋の世話などなど、懐かしい思い出ばかりです。
私もクリスマスには刺繍の入りのマットや、お弁当包みなどを頂いた覚えがあります。毎年生活団で描いた絵が、クリスマスの朝には形になって窓の外に置いてあって、あの頃は、本当にサンタクロースがいる、と信じてました(笑)
母の日目前に、いまさらながら作って頂いた「天使さま」に感謝です。
masaさん
このいきものの話を電話で話してチラリとほのめかしていらしたのであったと、今になって気づきました。
バカだね。
玉井さん
いつかお気づきになるかな〜、いや〜やはり玉井さんだな〜と、逆に楽しんでいたくらいです(^^; よって、全〜然問題ありません。
「あの頃私は芸術家だったからすてきなものを描いたけ」というお嬢さんの言葉も良いですね。また、子供と遊んでいらっしゃる玉井さんは、確かに楽しそうですよ! 僕はその様子をカメラに納めながら、とても羨ましく思うのです(^^;
masaさん
ごめんなさい。このMacめは、あたらしいコメントの書き込みを知らせるメールを時々迷惑メールボックスにほうり込みます。だからぼくは、一応迷惑メールボックスを点検してから捨てるのですが、MacBookでは見つけられずにいました。今日、iMacの迷惑メールボックスで、やっと気づいてこのコメントを拝読しました。
あの生き物は何のつもりでかいたのかと訊ねたところ、あの頃私は芸術家だったからすてきなものを描いたけれど、あれが何を描いたのか今は何もおぼえていないというのです。
子供というのは、身につけた言葉の数が少ないけれど、大人よりももっと多くのイメージがグジャグジャのままつまっているので、それを表すためには自分のことばや自分のかたちをつくっちゃうしかないんじゃないかと僕は思うのです。子供と遊んでいるととてもおもしろいのは、そのせいなのではないでしょうか。
なんて思うのです。
この不思議な形をしたオブジェを見ていると、夢を食べるバクという生き物を思い浮かべます。そして、こいつは、きっと、夢を生む生き物であって、バクの反対だからクバという名前に違いない...とか、いや、こいつは夢のサナギなんだろう...とか、とにかく夢にまつわることを想わせるものがあります。不思議な魅力に溢れていて、とにかく惹かれます。
ところで、もしや雪国にいらっしゃるのでしょうか...。
本年も、本当にお世話になりました。また、いろいろと応援もいただき、感謝に堪えません。ありがとうございます。来年も、ひきつづき、宜しくお願いいたします。では、良いお年をお迎えください。
光代さん
あたたかいコメントをありがとうございます。
天使さまも子供もぬいぐるみ自身もとてもうれしいと思います
ぼくは、このぬいぐるみを見るたびに、ゆるやかな笑顔になるような気がするのですが
このコメントのおかげで、もうひとつうれしくなることができます
そうか、いきいきしているんですね
なんて素敵なお話でしょう!!
きっと小さな人には とても明確なイメージが有って それを絵にしたつもりだったのでしょうね。
でも その絵から逆に 明確なイメージにたどり着くのは難しい!
なんて 可愛くて素敵で ちょっとおセンチになるエピソードなのでしょう!
私は立体が作れなくて バスタオルに とてもカンタンにアプリケと刺繍で 長女の絵を保育園のお昼寝用タオルケットのように作り上げました。
とても貧乏で それがやっとだったのです。
ほんと〜〜〜〜〜に 下手でした。
それでも毎日 彼女のおなかを温めていました・・・・。
このぬいぐるみは 宝物ですね。
手が込んでいるし、生き生き生きているし、色々な意味でアートになっていると感じています。
素晴しいですね!
もし、売っているなら 欲しいと思うくらい惚れ込んでいます!!