November 03, 2009

RAMLA × ギンレイホール シネマフェスティバル

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 飯田橋の改札を出て徒歩数十秒の間近にある「飯田橋ラムラ」で、11月1日から11月10日まで「RAMLA*ギンレイホール シネマフェスティバル」 という催しが開かれている。
飯田橋の名画座「ギンレイホール」は創業35年をむかえた。二本立てで二週間上映するから、1年に約60本。35年間で2000本を超えるわけだ。
その2000本以上の映画のポスターとスチール写真を展示している。はじめは、すべてのポスターを壁に展示する予定だったが、会場の面積の限界のためすべてのポスターを壁にかざることはできなくなった。そのかわりにポスターを写真に撮って小さくしたものを1年に48本ずつを年代順にすべてならべた。それを見ると、ひところは日活ロマンポルノばかりを上映していた時代があったこともわかる。
実物は、可能な数をパネルに張って展示して、残りはすべて年度別にファイルに綴じたものを置いてある。写真をインデックスにして、みたいもの探して実物をテーブルの上に運んでみるというわけだ。以前に中野でポスター展を開いたが、データの整理が進んだので、はるかに面白く見やすくなった。

駅からの入り口の前には、映画看板画家の手になる手描きの看板絵がならんでいる。夜には野外映画会が開かれる。以前にギンレイで使われていた古い映写機を置いて、二本の映画が日替わりで交互に上映される。「白い馬」と「赤い風船」である。映写機も屋外のテントの下に置かれているので、映写の様子を間近でみることができる。ときに機械の調整に手間取ったり、カタカタという音が身近に聞こえるアナログが、かえって楽しい。
 なかなか充実した展示になりそうだと思っていたら、NHKが取材に来るという。それが、2日、午後11時台のニュースの天気予報前の枠で、しっかりと取り上げられた。今朝のNHKのラジオのニュースでもこの催しについて伝えたそうだ。

GinreiPosterRed.jpgGinreiPosterWhite.jpg 日本中の都市の郊外には大型の商業施設がつくられ、まちはどこも同じような店で構成されるから、自分がどこにいるのかわからないくらい、似たり寄ったりのまちになってしまう。そうやって、古くからある街がどんどん衰えている。
 こうした商店の現状と同じようなことが映画館の世界でも起きているようだ。いたるところに大型のシネコンがつくられて、古い映画館が閉館に追い込まれてゆく。そのうえ家庭のテレビは大型化してゆく時代にあって、ギンレイホールは、良質でありつつマニアックに偏ることのない演しものを選びながら上映しつづけることで多くの観客を集めているのだ。
 この期間、神楽坂商店街では多くの店が参加して「神楽坂まちとびフェスタ」というイベントがおこなわれている。ギンレイホールの催しは、このイベントの一環として参加しているのだ。神楽坂には、古くからの商店のほかに料亭さえあるが、チェーン店に置き換えられたところが増えてきたが、それでもまだ大型の商業施設の進出は許していない。この商店街もがんばっているのです。

■追記
イベントの詳細:ギンレイホール イベント情報 

*映写機:ギンレイホールの映写室はドアをガラス入りにしてあるので、映写する様子をすぐそばでみることができるのだが、なにさま狭いロビーだから観客席に入るときには席を取るのに慌ただしい。さりとて、帰りには後ろに人が続くから立ち止まることができない。しかも上映中は席についているのだから映写室を見られるわけがない。早めにロビーに行って、前回の上映中に見なければならない。だからそれをのぞいてみる人はあまりいないのだ。
 この野外映画でつかわれる映写機は、ぼくたちがイメージするように、二つのリールをつけてフィルムを巻き取るしかけなのだが、現役の新しい機械はずいぶんやりかたが違う。大きな丸テーブルのような金属製の円盤のうえにフィルムが次々と吐き出されるのだ。

■関連エントリー
映画ポスター・スチール写真展
映画ポスター・スチール写真展:アーク灯の映写機
くらら劇場の映写機
野外ギンレイホールと水琴窟:日比谷公園ガーデニングショー2008


投稿者 玉井一匡 : November 3, 2009 08:00 AM
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