June 16, 2011

市民グループ『みんなで決めよう「原発」国民投票』のよびかけ

VotePeaple.jpgCLICK →『みんなで決めよう「原発」国民投票』公式サイト

 朝日新聞は、ぼくのまわりでは近ごろつとに評判が悪く、どんどん購読者を減らしているのだが、その朝刊に 「脱原発2人 削減9人 知事アンケート 32人明確にせず」というなさけない結果を伝える記事があった。全国の知事に今後の原発の可否を問うアンケートをおこなったところ、「やめる」が2人、「へらす」が9人、31人が「どれでもない」もしくは無回答だったという。撤廃と答えた山形と滋賀の知事はいずれも女性知事だということは注目すべきだろう。さすがに増やすという回答はなかったようだから、原発推進派の都知事は無回答だったのだろう。息子の石原伸晃が代わりにイタリアの国民投票の結果を「集団ヒステリー」だと言いはなった。

 福島をはじめとする日本中が放射能におびやかされているのを見れば、たとえこれまで原発推進だったとしても、今までの間違いを自己批判して原発廃止のために力を尽くすと宣言する政治家が出てきそうなものではないか、いっこうに現れない。彼らは、有権者が何というかひたすらに風見鶏を決め込んでいるに違いない。だとすれば、国民の意見を目の前につきつけるしかないだろう。

 ちょうど昨日6月14日、菅原文太が記者会見を開き、原発の是非を問う国民投票を行う立法措置をすすめる運動を立ち上げたという記事がネットにあった。呼びかけ人には湯川れい子、落合恵子などのほかに一水会の鈴木邦男なども加わり、賛同人には谷川俊太郎などがいる。この問題に、左翼も右翼もない。

 このような原発の事故を起こしたのは、自民党を中心とする政治家と電力会社、それに群がった諸産業、大マスコミ、そして東大をはじめとする大学の推進派研究者だ。政治家を、今も動かす官僚もいる。それに対して、孫正義が先頭に立って自然エネルギーの活用に踏みだそうと提案し、ふつうの国民が参加する6.11デモが成功し、こうして国民投票の提案がなされるようになった。近頃の日本人の行動としてまれに見る主体的な動きが出てきたのは、実は、なさけない行政府の存在のおかげかもしれない。彼らはみずからの判断のもととなるべき思想を欠いているのだから、「国民の声」があればよろこんでそれに身を委ねるつもりだろう。

 今日、「国民投票 菅原文太」でもう一度検索してみると、すでに『みんなで決めよう「原発」国民投票』というサイトがつくられていた。
そこには、下記の3項目があって、この国民投票までのスケジュールに加えて選挙法案まで示されている。
【みんなで決めよう「原発」国民投票】の紹介
「原発」国民投票実現スケジュール
 国民投票の実施手続市民案

 これは、単にネット上でアンケートをとって圧力を加えようというのではない。もう一歩踏み込んで国会が認めた公式の「原発」国民投票をできるように、法改正をおこなおうではないかというよびかけである。憲法を改正する国民投票のための法改正だけは、2010年5月ひと足先にちゃっかり行われている。この国民投票の法案はそれを参考にしているそうだ。

■関連ウェブサイト
さようなら原発1000万人原発アクション公式ウェブサイト

■追記 1
*NHKによるもうひとつのアンケートに答えよう/iGaさんのコメントより
KokumuntohyoNHK.jpg Click→NHKスペシャルのアンケートへ
NHKスペシャル「”フクシマ後”の世界」〜私たちは原発とどう向き合うのか〜という番組のために、原発についてのアンケートを求めている。

■追記 2
*「原発廃炉推進が82% 全国世論調査、3人に2人新増設反対(中国新聞)」/iGaさんのコメントより
上記の朝日新聞に書かれている首長の回答や石原伸晃の発言は、ふつうのまともな国民感覚とは大きな隔たりがあることを示している。
原発廃炉推進が82% 全国世論調査、3人に2人新増設反対/中国新聞オンライン

投稿者 玉井一匡 : June 16, 2011 10:45 PM
コメント

住まわれている方にはお気の毒ですが関東平野の放射線量が細かく図示されています。

Posted by: AERAjune20 : June 25, 2011 04:09 PM

iGaさん
 実情についてなにも分かっていないんですね、この人物は。
こういう輩を黙らせるためにも、国民投票の結果をつきつけてやらなければない。
日本人も集団ヒステリーだと言わせて、自分の方がヒステリーであることを証明してもらい、二度と国会に戻らないでほしいですね。

Posted by: 玉井一匡 : June 22, 2011 09:53 PM

石原伸晃の「反対運動はアナーキー」発言これも異常ですね。
http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20110619ddp041040009000c.html

Posted by: iGa : June 22, 2011 10:20 AM

AERAjune20さま
 手元にはアエラ6月20日号はありませんが
ネットで、目次を見ることができました
「東電いまだ「津波想定外」・・・ 」でしょうか
「シニア隊にすがりたい事態は・・・」という記事でしょうか
探してみます。

Posted by: 玉井一匡 : June 21, 2011 02:43 PM

アエラ6月20日号ご参照

Posted by: AERAjune20 : June 21, 2011 01:17 PM

iGaさん
 さっそくアンケートに投票(というのでしょうか)しました。
教えてくださり、ありがとうございました。

Posted by: 玉井一匡 : June 20, 2011 12:12 PM

NHKもNHKスペシャル“フクシマ後”の為にアンケートを募集しているようです。
http://www.nhk.or.jp/genpatsu/

Posted by: iGa : June 20, 2011 11:20 AM

iGaさん
市民感覚と首長の考え方はまったく違うということですね。
それが分からないほど判断力がないバカだということは、いくらなんでもないでしょうから、別の判断基準が首長にはあるわけですね。
あまり考えたくありませんが。

Posted by: 玉井一匡 : June 19, 2011 04:19 PM

oldirradiationengineerさま
 予断を許さないとは、この期に及んで原子力村を復興しようとしているということでしょうか。
敵もさるものですね、福島の終息どころか東京が避難地域に指定される事態さえまだ十分にありうるでしょうに。
敵がそういうつもりなら、こちらはますます元気が出ます。
 

Posted by: 玉井一匡 : June 19, 2011 03:57 PM

原発廃炉推進が82% 全国世論調査、3人に2人新増設反対(中国新聞)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201106190071.html
東京新聞朝刊には質問事項と調査方法等(47都道府県の内、福島等4県を除く)も掲載されてましたが東京新聞TOKYOWebにはこの記事はありません。

Posted by: iGa : June 19, 2011 03:01 PM

小生の知人群の原子力専門分野の人々の見解では今後予断を許さない状況だそうです。六カ所に行っている知人は半年の契約期限が切れても帰してもらえません、定年はとっくに過ぎているのに。

Posted by: oldirradiationengineer : June 19, 2011 09:01 AM

tosiさま
 いましがた、テレビのニュースで、休止中の原発は検査を終えたので運転を再開してほしいと経済産業大臣・海江田万里が地元自治体に求めていると伝えていました。
唖然としました。原発を休止する絶好の機会を、この政府はみずからの手でつぶそうとしている。
菅は、ちかごろ自然エネルギーに傾斜しているようだが、本気なのだろうかと思っていましたが、じつは霞ヶ関の言うがままに大臣が動いているんですね。

 そういえば、今朝起きたときにやっていた「ニュース深読み」では、逆の方向に驚きました。ドイツのメルケル首相が、「これまでの考えを改めざるを得ない、原発をやめる」とみずから語っている映像が映ってたのです。文字では、もちろん知っていましたが、映像で表情を見ると本気であることが読み取れました。そして10時間におよぶエネルギー政策についての会議を開き、それをテレビは生中継したと伝えていました。

 政治家と官僚の主導権争いではなくて、政治家は国民の代理として官僚と戦っていたはずだ。この国を変えたい。この内閣を替えたい。しかし、おっしゃるとおり自民に戻るようでは元の木阿弥。
 国民投票をやらせましょう。そしてそれは、重要な方向転換の始まりにすぎないんだと、希望をもっていきたいものです。

Posted by: 玉井一匡 : June 19, 2011 12:06 AM

私たちは2009年の政権交代選挙によって、「大手町のための、霞ヶ関による、永田町の統治」とでも呼べるようなシステムに終止符をうつことを選択したはずでした。菅政権はデモクラシーを骨抜きにするこのようなシステムの再建に手を貸しましたが、「菅降ろし」後にはより悪い政権がそれに取って代わることしか考えられない状況になっています。街路での抗議行動によってであれ、国民投票を求める運動によってであれ、主権者である私たち人民が決定過程から排除されないために、主権者である私たち人民が本当に決めることができるために、闘わなくてはならないのだと思います。そしてもし私たちが本当に決めることができれば、いいかえれば、もし日本が真正の民主国になることができれば、1978年のオーストリアのように、今日のドイツやイタリアのように、核エネルギーと決別することが可能です。それは大手町や霞ヶ関が信じているのとは逆に、「衆愚政治の勝利」などではなく、デモクラシーの勝利にほかならないなのです。

Posted by: Tosi : June 18, 2011 07:51 PM

AKiさん
 「さようなら原発1000万人署名」と、この国民投票を求める運動の両方とも、ぼくは賛同します。実際、落合恵子は、「9月19日の原発にさようなら集会」と【みんなで決めよう「原発」国民投票】の両方の呼びかけ人になっています。集会は19日だから明後日だな、なんて思いましたが、よく見ると9月の19日なんですね。
 国民投票を求める行動は、あくまでも国民投票という制度を求めるのであって、反対を主張しているわけではないのだから、むしろ「原発さようなら」を進めるには、べつの行動をやらなければいけないのですね。

おもしろくなってきたぞー。

Posted by: 玉井一匡 : June 17, 2011 05:52 PM

「さようなら原発1000万人署名」に注目していましたが、この【みんなで決めよう「原発」国民投票】は、その運動のゴールがはっきり見えているのがいいですね。
反原発、脱原発の運動に積極的に参加していきたいと思っています。

Posted by: AKi : June 17, 2011 11:44 AM
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