May 30, 2010

「想像の共同体」とiPad

SozoKyodotai.jpg「想像の共同体 」/ベネディクト・アンダーソン 著/ 白石隆 白石さや訳/

 ぼくは自分ではまだiPodを買っていないし、TVや印刷メディアで取り上げたものもあまり見ても読んでもいない。日本での発売前に、打ち合わせでお会いした人のものを触わったことがあるだけだ。秋山さん五十嵐さんのiPodについてのさまざまなエントリーを読みながら、世間のメディアがiPadを本を読む道具としてばかり取り上げているのは、彼らはiPadがこわくて仕方ないからなんだろうと思いながら、ちょうどいま読んでいる途中の「想像の共同体」のことを思い浮かべ日本語について思った。

「想像の共同体」は、以前にエントリーした「日本語が亡びるとき」の議論で主要な拠り所としている本だ。そのときに、ざっと目を通したり拾い読みしたりしたままだったのだが、いまごろになって読みたくなった。
 「想像の共同体」の軸をなす論理は、国民国家という形式が作られてゆくにあたって「出版語」というものの存在がきわめて重要であったということだ。ここでは共同体とは国家のことを意味している。かつてはアジアであれヨーロッパであれ、地方によってさまざまな言語が使われていたが、印刷という技術と出版という事業が広まることで共通言語が確立してゆき、それによって国民国家という概念が作られていったのだとしている。反グローバリズムとしてのナショナリズム評価に取り上げられているようだ。
 そうした立場から見ると、iPadは出版というビジネスの形式にとっては脅威にもなり変える力にもなるだろうが、同時に日本語が滅びようとする流れを変えるかもしれないとぼくは思いはじめた。

 「日本語が亡びるとき」の論旨を荒っぽく縮めてしまうと、こうだ。
もともと英語は現在の世界語となっているが、インターネットによってますます力を増すとともに、放置すれば日本語は滅びてゆくというのだ。いや放置ではなく、学校教育で国語の時間を減らして英語を増やして日本語の滅亡に国家が手を貸している。しかし、自分で英語を学ぶ機会や方法などいくらでもあるのだから、むしろ母国語をきちんと教育するべきだ。文学は母国語でなければ書けない。書かれなければ読まれない・・と。「日本語が亡びるとき」では、もう少し丁寧にせつめいしてあります。

 空間がかぎりなく拡がること、つまり最新の世界中の情報と過去の情報が、画像や映像や音楽もふくめて拡がることをぼくたちはすでにパーソナルコンピューターで知っている。そこに「本」が置かれることになるのだ。
 iPadでは、日本の古典文学がインターネットの情報と同じポジションに置かれる。しかも青空文庫を開けば、漱石などの大部分とかなり多くの古典さえすぐさま読むことができる。むしろ、蓄積された自国の文学や思想といまの文学、いまの外国の本や新聞を同じ大きな机の上に拡げるようにして読むことができるということだ。
もし、Googleが考えているように、世界中の図書館の本をスキャンして読むことができるようになったときには、情報は空間ばかりでなく時間も広がる。さらに、各国の言語でそれがなされるようになれば、むしろグローバリズムが世界を均質化するという問題に立ち向かうための重要な武器になるのかもしれない。


投稿者 玉井一匡 : 07:25 AM | コメント (3)

November 19, 2009

ストリートビューに遭遇

 Click to PopuP
 自転車で走っていると、停車中の白いプリウスにすれ違った。
 ん?・・・そういえば屋根の上に黒い物体を載せた画像が視界の端に残っている。
 一度は通り過ぎてから自転車を停めてふりかえった。
 あいつだ。クルマの若者が外に出ている。ぼくは自転車の向きをかえて押しながらプリウスにもどり
「ストリートビューですか?」とたずねると、やや緊張を走らせながらそうですと答えた。
「ぼくは、ストリートビュー大好きなんだよ」と、思いをうちあける。
「そうなんですか」白いポロシャツを着た、みるからに好青年という面だちの若者から緊張が消えた。

「文句を言われたりするの? ちょっと神経質すぎると思うけどなあ。外国の小説を読むときなんか、舞台が都市にくると、ぼくはたいていストリートビューを見ながら読むんだよ」
「そうですか。行ったことのあるところなんかいいですね」
「むしろ知らないところの方が、想像力がはるかにひろがっていいんだよ。行ったことのないところが大部分だし」もっとうれしそうになった。
「写真で見たカメラはボールみたいに丸かったけれど、これは八角形だね。上向きのはいくつあるの?」
「日本のはみんなこれです。上向きにはひとつだけです」合計9つのレンズがあるわけだ。
「写真とっていい?」とたずねると、またちょっと心配そうになった
「これで撮るし、ナンバーは入れないから大丈夫」と、構えると画面をチラリと見た。
「iPhoneなんですか」
「iPhoneでストリートビューを見ると、ますますリアリティがあっていいよね。はじめて見た時は、ツールが画面に出てこないからやり方がわからなくてね。偶然に画面を縦にしたら見えるし水平にしたら航空写真になるでしょ、飛行機に乗っているみたいだからひどく感動したよ」
「どこか行くときにはいいですね」
「そうそう。実物のまちと見較べながら歩くと分かりやすいよね」

 そのとき、自分の脚に寄りかからせていた自転車がズルズルとすべって横になった。
でも、iPhoneがパシャッタ!という音をたてている最中なのだ、そんなことに構ってはいられない。すると彼は自転車を起こしてくれながら、かっこいい自転車ですねと言う・・・いいやつだ。アレックスモールトンという自転車なんだよと、こんどはこちらが説明する側になった。
ほんとうは、ぼくも入れた記念撮影を撮ってもらいたいと思いながら言い出せない、憧れのスポーツ選手に会った少年のようだった。聞きたいことがいくらでもあるし、向こう側に回って逆光でない写真も撮りたかった、ダッシュボードには何があるのかも見たかったけれど、なんたって初対面だもの、このあたりでありがとうと言って、思いを残しながらふたたび自転車をまたいだ。
いい朝で一日が始まった。

投稿者 玉井一匡 : 08:05 AM | コメント (4)

June 09, 2009

ラジオパープル

RadioPurpleS.jpg「NPO法人全国女性シェルターネット」は、DV(ドメスティックバイオレンス)の被害者の生活と生命を直接にまもりながら、そのための制度の確立などによって不条理からの解放を目的として粘り強く熱心に活動を続けている。
その事務局長である遠藤智子さんからメールが届いた。「ラジオパープル」というインターネットラジオが、6月3日から開局する(いまでは「開局した」だが)という知らせである。また一歩を進めたのだ。
シェルターを運営して生命の危険にさえさらされる被害者たちの身体と生命をまもる。国会に働きかけて立法化した。それを報告する「女性たちが変えたDV法―国会が「当事者」に門を開いた365日」という本や「デートDV」という本を発行した。国際会議を企画して実現させた。そして、今度はインターネットラジオを開局した。
 メールによれば、シェルターネットが主催だが、ほかに3つの団体が参加している。女性のためのカウンセリングをする団体、働く女性の抱える問題を解決しようという団体、「セクシャルマイノリティ」のひとたちに対する偏見をなくそうという団体だ。

というわけで、毎週1回水曜日に更新されるというラジオパープルを聴いてみてください。
メールには、もっとくわしく書かれています。(われわれAppleファンには評判が悪いマイクロソフトも、この活動の支援団体に名を連ねています。)

以下、メールから転載
   *   *   *   *
皆様  NPO法人全国女性シェルターネットが主催いたします
インターネットラジオ放送がようやく開局の運びとなりました。
女性への暴力根絶に向けた運動
「パープルリボンプロジェクト」の一環の事業です。
ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。
6月7月までは隔週の放送となりますが、
それ以降は毎週水曜日の午後9時にオンエアを予定しております。
準備不足もあり、不十分なところも多々あろうかと思います。
皆様からのご意見をいただきながら
女性たちのエンパワーとなるべく
努力してまいりますので、末永くお付き合いをお願いいたします。

女性が必要な情報を手にすることができる
インターネットラジオ放送が6月3日より始まります。
毎週水曜日(6,7月は隔週)更新。
まずは是非サイトまでお越し下さい。開局記念として番組を公開しております。
http://radiopurple.org 

●放送の目的○
 「ラジオパープル」は、女性に対する暴力根絶に向けた「パープルリボン・プロジェクト」の一環として開局します。第一義的に目指すものは「情報提供による女性たちのエンパワーメント」です。

 情報の氾濫する現代に生活しながら、女性たちの多くは必要とされる情報を持っていません。例えば、DVに被害に遭ったときの対応の仕方を教えてくれる身近な存在はいませんし、レイプなど性暴力に遭ったときにも、どうしたらいいか知っている人はほんの少数です。学校を卒業し、就職しても、働く人に保障されて いる権利についても学ぶ機会がなく、セクシュアルハラスメントに遭ったときの対処法も情報提供されていません。セクシュアル・マイノリティに関する問題も同様で、性自認や性的指向について間違った情報ばかりが飛び込んでくるのが現状です。

 こうした、ジェンダーバイアスに基づく「情報格差」によって、女性たちは被害に遭っても適切な支援を得らなかったり、自らを心身ともに傷つけたり、抑うつに追い込まれたりしています。さらに、暴力を訴えることで、警察・司法そして社会から「二次被害(セカンドレイプ)」を受けることも決して珍しくはありま せん。また、女性に対する暴力が人権問題であるということも、啓発が遅れていると言わざるを得ません。

 そこでインターネットというすべての市民に開かれた媒体を通して、「無料で、女性にとって必要不可欠な情報にアクセスできる」場の保障に取り組み、女性自身のエンパワーメントを図ります。


●主催団体紹介○
【NPO法人全国女性シェルターネット】
 1998年、DV被害当事者の支援に関わる民間団体の全国ネットワークとして設立。2005年法人化。現在64団体が参加。年1回の全国シェルターシンポジウムを開催し、当事者・支援者・行政担当者・学識者等多くの参加を得ている。
 設立当初から、DV根絶に向けた法制度整備に取り組み、2001年「配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律(DV法)」の制定と2度の改正に取り組み、被害当事者.支援者の声を反映してきた。2006年からアジアにおけるDV被害当事者支援の民間草の根団体とネットワークし活動の領域を広げている。

●参加団体紹介○
【NPO法人フェミニストカウンセリング東京】
ジェンダーの視点に立った「女性のための女性によるカウンセリング」に取り組むNPO法人です。

【ACW2:働く女性の全国センター】
働く女性の様々な悩みに応える仕組みを作ろうと2007年に発足したNGO。

【“ 共生社会をつくる” セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク】
セクシュアル・マイノリティへの根強い偏見の解消と真の共生社会をめざして、国政レベルに働きかける当事者のみならず、家族や友人などの支援者からなる全国ネットワークです。

●主催:NPO法人全国女性シェルターネット
●後援:内閣府(申請中)、厚生労働省
●支援団体:コミュニティITスキルプログラム(マイクロソフト株式会社) 他

投稿者 玉井一匡 : 10:18 PM | コメント (0)

October 06, 2008

iPhoneの人格をつくる

iPhoneStringS.jpgClick to PopuP

 iPhoneを手に入れてから、もうひと月以上になった。
 そのあいだにぼくのiPhoneはずいぶんぼく好みに育ち、日ごとにいとおしさが深まってくる。iPhoneが成長するのは、OSがバージョンアップしたからであるのは言うまでもないが、さまざまな小さいソフトを100円ほどの価格でダウンロードして加えてゆくごとに、どんどん好みの人格がつくられてゆくからだ。ソフトが小さいということは、それらの組みあわせかたは無限にできるという意味でとても重要なのだと、感じることが多い。
 iPhoneの人格をつくるには、内側だけでなく外側からも手を加えなきゃならない。ぼくの使う機械は故障することが多いので、秋山さんは(勝手に)、玉井のiPhoneをすぐにシェルターで包まねばならず、それにはこれがいいと決めていた。新潟のソフトバンクの店でiPhoneを手に入れたあと、駅ビルのヨドバシカメラに同行してこれだこれだと取り上げたのがAirJacketだった。せっかくのiPhoneを、フニャフニャしたシリコンで覆いたくないと思っていたから、保護と美を両立するものとして、これがまずは最良の選択だとぼくも賛同した。
 それだけでは人格形成にはたりない。つぎはAirJacketの加工だ。
 

 名前の頭の3文字の順番を逆にして透明のダイモにMATと打ち込み、ぼくはそれをAirJacketの内側に貼った。3つとも左右対称の文字なのでMATを外側からみれば裏返してTAMになる。しかし、そのままではテープの幅が広すぎて周囲にできる空白が間抜けだった。そこで、幅を切り詰め、端を丸く切り抜いてバンドエイド型にして貼り直すと、やっと落ち着いた。
 つぎにaki's STOCKTAKINGのエントリーを参照すると、秋山さんはピンバイスで穴をあけ、そこにネックストラップをつけて、首にかけるらしい。しかしぼくは、端に穴をあけるということ以外は、ちがう方法をとることにした。といっても、わざわざ逆らおうというわけではない。わけがあるのだ。

 ぼくが老眼鏡に紐をつけて首に下げてメシをたべると、レンズの上に食べ物の破片が落ちてしまうことが多い。メガネなら洗剤で洗えばいいが、iPhoneとなればポタージュが接続端子の内側に入りかねない。だから、一年半前に予定した通りにウェストポーチに入れてしっかりふたをしておく。しかし、手からiPhoneが滑り落ちても道路に落ちることのないように、AirJacketに紐をつけてもう一方の端をウェストポーチにつなげるようにする。そうすれば、万が一、手からすべり落ちてもバンジージャンプのようにぶら下がって一命を取り留める命綱になるはずだ。さらに、ウエストポーチにおさめてiPodとして使うときには、イヤフォンジャックが上になるようにしたい。だから秋山さんとは上下逆の位置に穴をあけた。

 ぼくは「ピンバイス」をもっていない。東急ハンズでピンバイスを買うより百円ショップで買うほうが安いと、上記のサイトに書いてあった。ぼくは、中野のダイソーで、1.5mm、2mm、2.5mmの3本(ハンドドライバーという商品名がつけられている)合計315円なりを買ってきて、そのうちの2.5mmで穴をあけた。
 紐の両端にもしかるべき部品をつけた。iPhone側には、リプトンのペットボトル入りのレモンティを買って、おまけについているケータイ用の根付の紐をはずして転用。もうひとつの端にはアウトドアショップでみつけた「S-Biner」というフック(耐荷重4.5kg)をつけた。

 秋山さんのエントリーされた方法とは違うところがいろいろあるけれど、それはむしろ連句のように、共通のテーマで別の表現をあそぶというようなものだ。そうそう、もうひとつ、aki's STOCKAKINGのエントリー「Polywatch」に応えて、#1000と#2000のサンドペーパーでバリを削り、液体クレンザーで磨いた。表面全体を磨いたのだが、ちょっとマットになった。やはりPolywatchのお出ましなのかなあ。

■関連エントリー
iPhone 3G /Air jacket /aki's STOCKTAKING
Polywatch /aki's STOCKTAKING
「iPhone 3G を、どのように携帯するのか…」 /Blog版「環境社会学/地域社会論 琵琶湖畔発」

投稿者 玉井一匡 : 02:08 AM | コメント (5)

March 19, 2008

FONナイト08

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ひと月ほど前にfonからメールが届いた。fonの1周年を記念したイベントをひらくので、申し込んだ会員を抽選で招待するというのだった。どういうものか見てみようかと思って応募すると、数日前に招待メールが来た。
FONの創立者でCEOのMartin Varsavskyの挨拶から始まった。提携しているライブドアや九十九電機など各社の社長の挨拶がつづくので、その間にエントリーすることにした。
会場はなかなかの盛況で、行列してピザやパスタという食べ物と、ワイン、ビール、ソフトドリンクを手に入れる。とりあえず腹ごしらえをしたあとでMacBookを取り出し、もちろんfonにつなげてこれを書いている。パナソニックのskype対応WiFiフォンと、ソニー版iPod touchのようなmyloが数台置いてあって試用できるのだが、あまり物欲をそそるデザインではないせいか、skypeで電話をかけてみようという気にならなかったと、あとになって気づいた。

MacBookを開いているやつは、意外にも、ぼくのほかには一人か二人しか見あたらない。
「一宿」はないにしても「一飯」の恩義が生じた身としては、さすがに批判的なことを現場で書くのはきがひける。ここまでで中断した。

 ぼくが勝手に想像していたのは・・・ iPod touchやMacBookを、いやvaioでもいいが、そういうものを開いているやつらが沢山いて、ブログに書き込んだりSkypeで外国と交信したりしているという様子だった。この会場のようすがライブ映像で送られるなんてことは、たいして面倒なことじゃあないだろうに、そんなこともなかった。もっとも、みんながそんなことをしたら、遅くなってしょうがないか。
原宿のYMスクエアという商業ビルの2フロアをつかうトラットリア ベニーレ ベニーレというイタリアンレストランが会場で、5階がパーティー会場、6階にパナソニックとソニーの新製品が展示してあって、そこから吹抜を通して下を見ることができる。アップロードした写真は吹抜から撮ったものだが、これを見ても新製品発表会という趣きだ。
 入り口の近くにはカウボーイハットにショートパンツという若い女の子たちがいる。彼女たちと一緒に記念撮影をとよびかける。しかもポラロイドカメラで写真をとるのだ。広告代理店が既製の販促イベントセットを組み合わせて考えたのだろうか。おい広告代理店、これはメディアの最前線なんだぞ。

 はじめに、Martin Varsavsky氏が話したところによれば、日本のfonは、ユーザー主導という点で特異な存在なのだという。だとすれば、来年も記念イベントをするなら、原宿のようなまちだけに人を集めるより、fonのアクセスポイントをつかって日本中、世界中とつなげるイベントをやるほうがおもしろいんじゃないか。
 なんて、批判ばかりしてしまったが、fon自身がそんなにもうけようというビジネスではないからメーカーの協力をたよりにイベントをしなければならず、つらいところなのかもしれない。fonの画面は、少しずつ着実に変わっているのはたしかだし、博多の天神に数百台のfonを置いてWiFiでカバーするという計画のリポートなどもあった。
 そうそう、ひとり素敵なひとがいた。長身、長い金髪、人混みの中でコンパクトデジカメを高く構えて笑顔の魅力的なひとが。おわりのころに、Martin Varsavsky氏と親しく話していたから、彼の同行者なのだろう。Martin Varsavsky自身も、長身、ひとなつこい笑顔の持ち主で、fonの志は持続してくれることを信じたいと思った。

■追記 あとになって、Martin Varsavskyのブログを見ていたら会場のスナップ写真がある。その中にぼくの写真があった。 会場でストロボに気づいて振り向いたら、上に書いた素敵なお嬢さんがこちらにカメラを構えてにっこりとしてくれたことがあったけれど、たぶんこれがそのときの写真だろう。ぼくも、もちろん、思わずにっこりしてしまいました。その後、よく見ると,53枚の写真のうちにぼくが3枚も登場している・・・これは、ささやかな自慢であります。「ウォーリーをさがせ」のようですが。

投稿者 玉井一匡 : 09:18 PM | コメント (4)

December 31, 2007

クレヨンで描いた絵に重力が Crayon Physics

CrayonPhysics.jpg Click to Jump to YouTube
もう先週になった。
ちょっと素敵なソフトが開発されていると本間さんがメールで教えてくれた。
やがて今年も終わりですが、ちょっとひとやすみして、ムービーを見てください。このソフトについての記事がここにあります

では、よい年を迎えましょう。   よい年にしましょう。

投稿者 玉井一匡 : 04:40 PM | コメント (6)

May 01, 2007

FON が、やっと緑色になった


FONの登録はできたし、じっさいにテストもして、スターバックスでつながることも確認した。しかし、FONマップにはアクセスポイントの存在を示す緑色の印が表示されず、小さなオレンジ色の円形があるだけで、凡例を見ると「登録しているフォネロが住んでいる場所です」と説明されている。設定のページに行ってあれやこれや住所などの書き方を変えて試してみても変わらない。AKiさんがとっくに星印になっていたのは、ぼくにFONをそそのかした張本人なのだから当たり前としても、そんなことをしているうちに KARAKARA-FACTORYのNOZさん、 りりこさんfuRuさんと、つぎつぎに先をこされていった。
「ソーシャルルーターの設定」というところで住所を記入する。しかし、これが自動的にマップに反映されると思っては大間違い。しかるべき位置にマップを連れて行って、ダブルクリックをしなければならないということは、「個人情報」の設定のときに経験していた。しかし「ソーシャルルーターの設定」で住所を記入しても、その脇の地図は一面のグレイになっていて、地図が表示されない。先週はAKiさんがうちの事務所に立ち寄られて、いっしょにいじってみたがやはりどうもわからない。

AKiさんの電話で知ったので、やっと登録できたと4月29日のBlogに書いたfuRuさんに電話をかけて相談してみた。しばらく、あれこれと話していたがわからない。
「もしかしたら、+ か - のボタンで地図の大きさを変えてみたらどうですか?」とfuRuさん。
数回つづけて - をクリックしてみると、出てきた、地形が出てきた。世界地図の下の端、なんと、ここは南極大陸だ。地図が表示されなかったのではなくて、南極大陸を、それもずいぶん近づいて見ていたので一面のグレイになっていたのだ。「ソーシャルルーターの設定」の地図を神楽坂まで引っ張ってきて位置を指定した。「FONアクセスポータルのカスタマイズ」には、「BlogでFON設定の顛末を読んでみて下さい」と書き加えた。
さて、FONマップを開いてみる。・・・・あるある。白い星の真ん中にオレンジ色の円形まである。白い水仙のようだ。オレンジ色の円形は、FONの設置位置ではなく自宅の位置を表示するものらしいとようやく合点がいったが、当分はこのままにしておくことにする。
「FONがやっと」というエントリーをしたのが3月6日だから、それから2ヶ月近く経ってしまったが、なんとか連休中にできてひと安心だ。

投稿者 玉井一匡 : 05:07 PM | コメント (6)

April 09, 2007

空港にFONはあるか

 本来なら、いまごろぼくは、ヴィエンチャンのDAY INNホテルで眠っているかブログを書いているはずだが、ヘルムート・ヤーンの設計であたらしくつくられた、バンコク空港のエコノミーラウンジというところにいる。午前1:23、東京は3:23。
 試してみたら、7つほどの無線LANがリストに出てきた。もしかしたらFONがないだろうかと思っていたが、あたりまえだがやはりない。それらの中でaotwifiというのだけが無料でつながることがわかったので、ひと仕事とインタネットのためにコンセントを探したがなかなかみつからない。business centerという表示の先をたどったが、みつからないので通りがかった職員に聞いたが知らないという。案内板はあるがまだできていないのかもしれない。
 トランジットの客のためのラウンジでは、この時間はたくさんの人がソファで仮眠している。その中央に、スツールとカウンターをそなえたカフェとばかり思っていたところに近づくと、一席ごとにコンセントが備えられていた。しかし、ここには人がいないけれど、どこかにたくさんの利用者がいるのだろうか、おそろしく遅いうえにアップロードはさらに遅くて、あげくは切れてしまう。まずは文字だけでやってみようと何回か試みて、やっとのことでエントリーできたが、始めてから1時間半はかかったろう。
 成田では、開いてみるとすぐにつながったと思ったら一日500円をクレジットカードで払う仕組みになっている。さもなければ機械付きで公衆電話のような、10分100円のコイン式インターネットコーナーがあった。いまだにケチなことをやっている日本の空港にもあきれたが、つながらないのもこまったものだ。

 8日の午前11時に成田を発ってバンコクで乗り換え、ヴィエンチャンに夜8時ころに着くという予定だった。京成を降りてパスポートのチェックを受けると「期限が切れていますよ」という。まだ切れるはずはないのだがと思いつつ目をこらせば、古いパスポートを持って来てしまったのだった。tacに電話をかけて、事務所から現在のパスポートを持って来てもらった。というと簡単そうだが、なかなかみつからない。結局、引き出しからこぼれ落ちたやつが、引き出しのキャビネットの底に眠っていたのだそうだ。tacが推理小説で鍛えた捜査能力が役立った。それを届けてもらったときにはもう12時を過ぎていた。やむなく夕方16:55発の便にとりかえてもらった。さいわいなことに同行者がなく、ぼくひとりだけだったので、ひとさまを心配させることはなかったのだけれど、先行の吉川さんにはメールを送ってお知らせしたら、携帯に電話をいただいて無事に連絡はすんだ。
 
 しかし・・・

付記(わきたさんの要請に応じて)
本来は、11時に成田を出発して午後にバンコク空港着、それから4時間ほど後にバンコクをでて8時ころにはめでたくホテルにおさまるというのが本来の予定でしたが、出発を遅らせたためにバンコク到着は夜の10時過ぎになってしまう。
 それなのに翌朝7時半の出発だから空港には5時半には行かねばならない。駅前ホテルに泊まるには入国と出国の手続きがいるし空港使用料もとられるし、宿泊代もかかる。それなら、空港内のネットカフェのようなものがあれば、朝まで時間をつぶしてもいいなっと思ったのでした。さいわい、隣の席にはタイ人の中年男子二人連れでしたから相談してみました。
「うーむ、新しい空港だからよくわからない。スチュワーデスに聞くのがいいでしょう」といいます。
そうでなくたって、自分の国に帰って来て空港を出ないでヒマつぶしをするなんてことは、めったにあるものじゃないですよね。
込み入った話だから、日本語のできる人をと、頼みました。航空会社はタイ航空でしたから。
かくかくしかじかの事情である。バンコクの空港は、24時間営業でありやなしや。ありとすれば、そこで朝までインタネットをつかえるビジネスセンターのごときもの、ありや?ということをたずねました。
「うーむ、お眠みにならないわけには行かないでしょう。それに、トランジットでは6時間しかいらっしゃれないと思いますから、一度入国なさってください。向かいに、ノボテルがあります」
この年齢の、まっとうな大人は、そうだろうなあ、しかし、ノボテルとはフランス人の経営する上のクラスのホテルです。そんなところにとまって、5時間ほどで一泊を終えるのは我慢がならない。歩いてみれば安ホテルがあるだろうと考えた。スチュワーデスは、安ホテルを勧めるのは失礼だと思って配慮してくれたのかもしれない。
ややあって、彼女が戻って来た。
「 トランジットは、空港に12時間いらっしゃれるそうです。でも、そういう場所があるかどうかは、分かりませんから、お着きになってからサービスカウンターでお尋ねください」という。
だったら、なんとかなるさとひと安心。ここまでは成田の出来事。

 バンコクの空港につくと、すぐさまサービスカウンターに行って尋ねた。今日は事情の説明を何回することだろう。
「エコノミーラウンジにいらっしゃい。たくさんの人が寝ていますよ」
ぼくがほしいのは、寝るところよりも、無線LANとコンセントなのだ。インターネットには朝までつきあってもらうのだから、有料だってかまわないのだが、新らしいちゃんとした空港はユビキタスなのだということを言いたいから、どこでも無料でつながるものがあってほしかった。
 かたわらの椅子に腰を下ろしてMacBookを開いてみた。すると、いくつかのwi-fiが出て来て、そのうちのひとつが無料でつながった。つながったとなればコンセントがほしい。しかし、古い空港にはコンセントがところどころにあったのだが、ここにはまったくない。「テロリスト」に使われるのをおそれているんだろうか。成田でさえ、ところどころにコンセントがあったのに。
それからしばらく、コンセントをさがして空港の中を上に下に右に左に動き回り、やっとのことでラウンジを発見。安心して、マンゴの生ジュースに129バーツなりの空港値段を支払って、カウンターの前のスツールに腰を下ろした。ぼくは満足感に満たされた。
だが、思うようにはつながらないのだった。

 つながりにくいので疲れて、ぼくも欠航になった便の乗客のように、ソファに横になった。エアコンが強すぎて、寒くてたまらないから、安眠もできない。眠気と寒さをかかえて24時間営業のカフェに移動すると、ぼくの他に客はひとりもいない。おかげで店員はやさしく迎えてくれた。冷えきった身体を、アルコールではなく、ホットチョコレートとチキンパイで温めたのだった。

わきたさん、こういう具合でした。とりあえず、写真なしでアップします。
 

 
 

投稿者 玉井一匡 : 03:14 AM | コメント (23)

March 06, 2007

FON が、やっと

WhiteBandLong.jpg もう一昨年のことになるのかもしれないが、大部分の地下鉄の駅で無線LANがつながるという記事を新聞で見てすぐに、ぼくはiBookを抱えて地下鉄のコンコースへ行った。つながったと思ったら、会員になって料金を支払わなければこの先には行けないよという。ホリエモンのやることだ、金になることしかやらないのは当たり前だなと、思いつつちょっとがっかりした。
 しばらくして、スターバックスも地下鉄の駅と同じネットワークに加わった。事務所の近くにあるスターバックスで試してみたが、地下鉄のときと同じことだった。
 ところが、今年のはじめ、まだ冬休みのあいだのことだ。用事があって事務所に寄った帰りに、同じスターバックスに行った。窓際のカウンターに向かい、椅子に腰かけてMacBookを開いてみると、うちの事務所のAirMacにつながるではないか。みんなの無線LANを、こうやって利用しあえばどこでも無線LANのラップトップがインターネットにつなげられるじゃないかと、すっかりうれしくなった。しかし、それにはあやしいやつがシステムに入り込めない仕組みが必要だ。

 ひと月ほど前、留守中にAKiさんから電話があった。「ちょっとおもしろいことがある」ということづけが残されたので、何だろうかと、さっそく電話をかけた。
 FONという、スペインから始まった面白い「ムーブメント」があるというのだった。無線LANの能力を二つに分けて、一方を自分のネットワーク専用に使い、残りをFONに登録した人に公開するという方法で、いわゆるユビキタス状況をつくろうというのだ。費用は、無線LANの機械を買うための1980円だけで他には何もかからない。ぼくが思い描いたようなことが安全にできるのだ。しかもgoogleMapで世界中にあるfonの無線LANの場所を示してくれる。
そのうえ、持ち主の専用ネットワークの名称が、なんとMyPlaceというそうだ。ぼくのこころざすMyPlaceとは言葉の意味する範囲が微妙にちがうけれど、お互いのもっている領域の一部分を利用しあおうという基本精神は同じだ。
 AKiさんはすぐに機械を注文して、着々とFONのネットワークが構築されていった。が、ぼくの方はなかなかうまくいかない。
やっとのことでつながることはつながったが、位置が地図上に表示されない。表示されたら、スタバに行ってエントリーしようと思っていたのに・・・・・という状態がしばらく続いた。それが、やっとのことで昨日になってオレンジ色の小さな円で表示されるようになった。まだ、ぼかしのグリーンの円は表示されないけれど、たいしたことではない、いずれできるだろう。

 公開するネットワークの名称は頭に「FON_」というのをつければ、あとはすきなように決められる。ぼくは、FON-FairGroundとした。fairgroundとは「移動遊園地の開かれる場所」のことだ。「The First of a Million Kisses」というアルバムの一曲がFairground Attractionというタイトルで、演奏するグループの名も同じFairground Attraction。はじめ、てっきり野球のファウルグラウンドに対するフェアグラウンドなのかと思ったが、辞書で調べて納得したのだった。
FONはまだ完全ではない、住所もまちがって表示される。しかし、もう待っていられないぼくはMacBookを連れてスタバに来た。
FON-Maps.jpg FON Mapsを開くと、いつも世界地図から始まる。目的地に達するまでがまだるっこしいのだが、ユーラシアとアメリカ大陸が二つずつある世界地図は、どこだって地球の一部で、中心も周縁もないんだということを言いたいのがわかる。
左の地図をクリックするとFON Mapsに飛ぶはずだが、いまはブラウザーがFireFoxかExplorerでないとうまく開かない。safariでは地図がでてこないのだ。まだまだFONのシステムは完成していないが、それだって、できるだけ早く公開しようとしているからだと、ぼくは肯定的に評価して見守ってやる気になっている。「ユビキタス」というものには不気味な力を感じてしまうところがあるが、こんなふうにあれこれ接続に苦労したり地図を見たりしているうちに、具体的な人や場所を思い浮かべられるようになる。そのおかげで、なんとなしの安心感ができた。
いつのまにかカプチーノがすっかり冷えてしまった。

*追記 0327/2007 :さきほどaiさんから、やっとつながったというコメントをいただいた。盛岡に行く機会があれば、かならずうかがいたいと思っている「藍クラフト」のお店の場所がFONの地図で確認できた。市役所の近くに、うちの事務所と同じオレンジの丸印で表示されている。盛岡市役所と書かれている文字の下だ。


投稿者 玉井一匡 : 10:45 AM | コメント (18)

November 27, 2006

PICTAPS:描いた絵がペラペラダンサーの群舞に

 アースダイビングの続編をエントリーする前に、ちょっと寄り道をしないではいられなくなった。
「これはすごいです」というタイトルのメールが来た。友人・本間さんからで、アドレスをひとつペーストして「これはすごいです。恐るべし。」とだけ書いてある。すぐにアドレスのブルーの文字をクリックしてみたら、本当にすてきなことが起こるのでびっくりしてしまった。2次元の絵がゆっくり宙を回転して降り立つと、形代(かたしろ)のようなペラペラの人形になって、リズムに合わせて踊りだした。跳ねる、回る、腕を振る、上体を後ろに反らせる。つぎからつぎへといろいろの人形が出て来る。へたくそな絵も丁寧につくられたやつもあってさまざまだが、みんなそれなりにおもしろい。絵じゃなくて、動きと展開が面白いからなのだ。MASAYUKI KIDOという福岡在住1975年生まれの日本人がつくったとプロフィールにある。

*しかし! このサイトはアクセスが殺到してサーバーがパンクしたようで開かなくなっちゃったようなので、少し細かく説明を加えることにしました。

もしかしたら、この人形は自分でつくれちゃうっていうことなのかと思って探してみると、たしかにできそうだ。
ぼくはさらに興奮した。
 簡単なお絵描きソフトがついていて、それを使ってツールと色を選んで人の絵を描くとパーカッションだけのバックに合わせておどりだすのだ。ひとりが、新聞紙の折り紙でつくったような小さなステージの上に乗り、沢山のクローンがまわりを遠巻きにして群舞を繰り広げる。
ぼくも、自分でそのソフトをつかって絵を描いて、動かしてみた。クリスマスツリーの上に「I want to dance with you,not mes」と書いた。「きみと踊りたいのに、まわりじゅうオレと同じやつばっかりだよ」というところだろうか。そんなものは、文法にないだろうが「mes」はmeの複数形のつもりだが、文法に従えば本当は「mies」とするべきだったのかもしれないとあとで思ったが、それもご愛嬌だということにして、つぎに「OK」のボタンを押す。
首・胴・腰の3つ、そこからから出ている四肢は、腕と脚はヒジとヒザを境に二分されるから合計11の部分に分かれて動くようになっている。「CANVAS EDIT」というボタンを押すと11のパーツの範囲を変えることができるのだが、それからはみだした部分は、切り落とされて「ひとがた」ができて形代ダンサーになるはずだ。
「OK」のボタンをクリックすると、描いた絵の全体が鉛直の軸を中心にしてクルクルと回り始める。それが宙を飛んでいき、形代ダンサーになってステージに降り立つと、上のような群舞がはじまる。・・・・ 上の絵は、その群舞のスティル写真のようなもの。クリックすると、踊りだします。
あーおもしろい。 みなさんもぜひお試しください。    

* 11月29日現在googleで「PICTAPS」を検索したら329,000 件、ちなみに僕が上記のダンサーに「TREEJOY」と名付けて登録したときには、そのID番号が247339でした。かならずしも、これが1からはじまったというわけではないかもしれませんから、これだけの人形が今は楽屋で出を待っているというわけではないのかもしれませんが。

投稿者 玉井一匡 : 10:51 PM | コメント (35)

January 18, 2006

同時多発 Google Earth


 「栗田さんのblogにGoogle Earth for Macのことが書かれているのを五十嵐さんと一緒に見たら、ひどく面白い。きっときみは大好きだと思うよ」とAkiさんからの電話。さっそく栗田さんのCHRONOFILEを開きGoogle Earthをダウンロードした。
 飛行感覚がたまらないぞ。三次元の山がうしろに去ってゆく。頭の中ではスターウォーズのテーマがとまらない。猫バスの影が地表に映っていそうだ。だれもが楽しくてしかたないらしく、あのひとこのひともblogでGoogle Earthのことを書いている。メールを送ってくる友人もいる。ぼくのiBookはこれが見られないので、週明けまでエントリーできなかった。

 ところどころに不完全が残されているのがかえっていい。地形は三次元の情報であるのに建物は、衛星写真を高低のある地形の上に貼付けてあるにすぎないからマンハッタンが全島グランドゼロになる。だから、ビルを粘土の塊のように表現するモードを選ぶことができる。平べったいマンハッタンにしろのっぺらぼうの3D摩天楼にしろ、どちらも不完全だからこそぼくたちに想像力を求める。それがいいんだ。
 「杉本博司展」を見に行ったときのチケットで展望台ともうひとつ「都市の模型展」というのも見ることができた。それぞれ10m角ほどもある東京とニューヨーク、すこし小さな上海の、いずれも1/10,000の縮尺の模型が展示されていた。森ビルがつくらせたものだ。この模型を見て、ぼくはひどく腹立たしい気分になった。模型は住宅の一軒一軒にいたるまで、壁に写真を貼ってこまかく作られていた。この人たちは、莫大な費用を投じ気の遠くなるような労力を使わせてこの巨大な模型を作らせた。その模型を見ながら東京を六本木ヒルズのような都市に作り替えるべく思いを巡らし莫大な利益を計算する人々を、想像させらたからだ。Google Earthのもとをたどれば軍事情報にたどりつく。もとの情報はもっと精度が高いはずだが、もしもそれを見たらあの模型を見たときと同じような気分になったのだろう。
 Google Earthでは、自分の見たいところにピンを立てておくと、地球のどこからでもまっしぐらにそこに飛んでゆく。そうやってブックマークのように印をつけたところをここでは「My Place」とよぶのだ。ちょっとうれしい気がした。Google Earthは、地球のどのまちも山にも自分の場所としての関心と愛情を持つ想像力をそだてる力を、たしかに持っているとぼくは思いたい。

投稿者 玉井一匡 : 01:42 AM | コメント (4) | トラックバック

November 16, 2005

「ザ・ コーポレーション」試写会


 MADCONNECTIONにエントリーされていた「ザ・コーポレーション」の試写会に行ってきた。Blogを通じて試写会を告知し、この映画のことを書いて、配給会社のサイトにトラックバックするのを条件にブロガーを招待するという方法がとても新鮮だ。主催者であるアップリンクのホールは、以前にぼくの事務所のあったところの近くだが、なつかしい気がするくらいにまわりは変わっている。8人8列ほどの席がある会場は、ほぼ満員になって、通路にいすを並べるほどなのに、ぼくの両隣はあいている。

秋山さん古川さんといっしょになった。映画は大部分がインタビューで構成される。コーポレーション=会社というものが持っている本質的な性格、利益をあげるということのために、どのような害を世の中にもたらすかを伝えるのだ。ナイキが、製造の人件費が価格の1%にもみたないほどの低賃金で途上国の子供たちを働かせたり、ボリビアの水道を民営化されると、雨水まで自由につかえなくなったというような事例。チョムスキー:Noam Chomskyは、公営事業と会社の役割を、この映画の中でこう言っている「公営事業は、経済的な利益をあげなくても、別の利益を社会にもたらせばいいけれど、会社は経済的利益がまず優先する」のだと。HardTime.jpg この映画で取り上げるわけではないが、アメリカは、刑務所ですら民営にしてしまった。つまり、人間の自由を奪って檻に閉じ込めるということを利益の追求の対象にしたのだ。自由の国アメリカであるとすれば、それは象徴的なほど重要な問題であるはずだ。やむをえず人間の自由をほぼ完全に奪うという行為の主体が、少なくとも形式上はすべての国民の意思を代表する組織・「国家」(もしかするとアメリカでは州なのかもしれない)から株主の利益を代表する「会社」に移されてしまったのだ。それがどのような結果をもたらすのかを、サラ・パレツキーは探偵小説の題材にしている。ヴィク・ウォーショースキーという女探偵を主人公にするシリーズの、「ハードタイム」だ。
社会主義の根源的な欠陥は、たったひとつの巨大な権力しか存在しないワンサイドゲームに陥ることだった。自由経済の社会では、ワンサイドゲームをとどめる民主主義というルールがあったのに、いまは大企業がそのルールを書き換えて、ワンサイドゲームに持ち込もうとしている。かつての社会主義、一党独裁の国家とおなじ構造だ。

チョムスキーの言いそうなことだが、誰だったか憶えていないけれど、この映画の中でこんな発言をしていた人がいた。「公共事業については、国民がだれでも口をさしはさむことができるが、企業には、外部の人間は口を出せないんだ」と。これもきわめて重要なことだ。ぼくたち日本人は、そういうことをきちんと考えて行動したのだろうか。
オレは企業を批判する映画をつくっているが、それは大企業を通じて配給される。やつらは儲かるものであれば自分たちの首を吊る縄だってつくってしまうんだというマイケル・ムーア:Michael Mooreの発言も重要だ。すでにできてしまった制度であれば、それを利用してやれというしたたかさ、敵の武器をとって戦えというのはゲリラ戦の鉄則だ。

 何も知らない全くの素人だからこそ感じられることがあるとよく思うのだが、つねに経済が成長しなければ成り立たないということを前提にするシステムは、あきらかに間違っていると、ぼくは思う。持続可能なシステムをつくらなければならないと我々は考える。しかし、地球というシステムの全体は、これまでも持続可能な安定したシステムだったし、これからもおそらくそうだろう。安定したシステムというものは、健康な肉体がそうであるように、それを決定的に破壊しそうなものが生じると、その因子を排除する機能がはたらく。だから、もしも人間という生物の種が地球にとってそういう存在になれば、自然のシステムによって排除されるだろう。つまり、自然は人間を絶滅させるのだ。

映画の公開は、12月10日から,渋谷のUPLINK XとUPLINK FACTORYで
UPLINK Xはhttp://www.uplink.co.jp/x/log/000916.php
UPLINK FACTORYはhttp://www.uplink.co.jp/factory/log/000917.php

投稿者 玉井一匡 : 07:45 AM | コメント (0) | トラックバック

June 29, 2005

アクセスカウンターとモーターサイクル・ダイアリーズ

 昨日、アクセスカウンターをつけた。
アクセス数を気にしてのんびり書けなくなっちゃうんじゃないかと思って、これまで付けずにいた。「BlogPatrolのアキヤマです」という電話を掛けてくるひとのすすめで始めたブログサイトのブラッシュアップだが、その仕上げとしてこれもすすめられて、やってみることにしたのだった。更新のプレッシャーを増やすのもいいかなとも思った。
プロバイダーのレディーメイドの書体がいまひとつ気に入らなかったのでcourierの12ポイントの数字を0から9までの別々のファイルにしてphotoshopで加工。
 それをアップロードすると、「00001」という数字が出てきた。あたりまえのことがとても新鮮だったが、同時に、今まで貯まっていたはずのポイントカードをどこかになくしちゃったように勿体ない気がしたのがなさけない。それに、まだ00001というのがちょっと恥ずかしい気がして、はじめはカレンダーのすぐ下に置いたカウンターを最後尾に移動した。おい、もう数量に囚われているぞ。

 先日「タイニーハウス」のコメントで価値の数量化を批判したばかりなのに、ぼくは「・・・であるほどいい」という世界がもうひとつ加わった気がした。アクセス数は多い方がいい、だがそれだけではない。数字が増えてゆくのをみると、世界が広がってゆくような気分がするのだ。

せっかくなら、何かの日から始めればよかったなと、あとになって思い、今日は何の日だったかと考えたが何も思い浮かばない。代わりに、ギンレイホールで上映しているので「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見に行くことにした。「ギンレイでモーターサイクルダイアリーズを見た日」にしてしまうのだ。
 今年のはじめに恵比寿で見たのだが、そのときは先入観と頭でみていたのかもしれない。支配に対する憤りや若かったころのゲバラという受け取り方が強かったけれど、今日は、家族や恋人に別れて旅に飛び出すよろこびと不安、若者のなかに世界が広く厚く蓄えられ変わってゆくことの手応えが伝わる。KAWAさんの書いていたことも思いだして同感する。そしてひとを動かさずにはいないラテン音楽の力。

10時をまわって事務所に戻った。スチールの本棚に取り付けた2枚のコールテン鋼のパネルの隙間に、光に浮かぶゲバラの絵はがきがある。その下には チョムスキーの顔の並ぶ「チョムスキー9.11」のチラシ。「モーターサイクル・ダイアリーズ」の画面には、ゲバラとフェルナンドの2人が移動するごとの日付と移動距離の数字が画面に打ち込まれていた。チョムスキーは、今では9.11から彼のいるところまでの距離を考えずにはいられない。先日、五十嵐さんがエントリーしていたのも思い出す。
ここでは、数が量を示す指標であるよりも、むしろ彼らのありようを示す座標なのだ。アクセスカカウンターは「多いほどいい」指標ではなくて、ひろがりを実感する座標なのかな。

投稿者 玉井一匡 : 07:36 AM | トラックバック

March 22, 2005

インターネットゲストハウス


 夕食を終えたあと、まちの「internet guest house」というのにやってきた。ここでは民宿を「guest house」という。国際電話のかけられる電話機ブースもふたつある。
ホテルにもビジネスセンターでインターネットを使えるけれど、2US$/15分といういい値段だ。ここは150キープ/分。10,000キープが1ドルだから、ホテルでは1,333キープ/分という計算になる。1時間使ってもここは9,000キープにすぎない。ホテルの15分ぶんの料金2ドルを払えば2時間以上使えるわけだ。
 みんなウィンドウズの機械なので、iBookにつないでいい?と店のお兄さんに訊いたら「もちろん!」といってLANケーブルを外してくれた。当たり前だが、ちゃーんとつながった。
ここは7台のコンピューターがあって、僕の他に3人がディスプレイに向き合っている。みんな外国人だ。カメラを机にのせてシャッターボタンを押したら、ストロボがついた。思わず「あっ」と声をだしてしまった。写真をとったものの、しまった、カードリーダーをホテルに置いてきた。アップロードできない。だから、写真はあしたアップロードします。

 いまは午後9:30、来てから30分ほど経ったけれど、いつの間にか満席で、僕のほかに7人になった。相変わらず外国人ばかり。

投稿者 玉井一匡 : 11:12 PM | コメント (2) | トラックバック

March 20, 2005

バンコクのホテルでblog

  click to pop up.
 急に、19日土曜日にラオスに行ってもらえるだろうかということになったが、ちょうど連休がらみの週末をつかえる。出発の3日前、水曜日の夕方になってiBookのCDROMドライブのトレイを開いたら戻らなくなった。ときどきディスプレイが消えるという症状がもっと前からあったので、すぐにクイックガレージに持っていった。CDROMドライブを交換しなければならないが、いま在庫がない。翌日発注するからいつ直るとは言えないと言う。クイックガレージの保証が12月まであるから費用はかからないが、こいつがないとプレゼンテーションができないのでちょっと心配した。
 結局は金曜日の朝に間に合ったが、今度行くまでにはairMacを入れておこうと思っていたのに、ドタバタですっかり忘れてしまい、iBookの戻った夜にやっと思い出して、しまったと思った。しかし、無線LANを使わない状況を探索することにすればいい。

 西武新宿線・新井薬師を5:40の電車で出発しても、バンコクに着くのは、現地時間で18:00、日本時間は20:00だからウチを5:25に出てからだと14時間35分かかる。プーケット経由だからなのだ。 一時間半しか眠っていないのに映画を2本とも観てしまったが、たいして疲れない。

 あらかじめとっていただいたバンコクの空港前のホテルに泊まり、明日の6:00には出発して目的のラオスに行く。夕食はホテルで食べてゆっくりインターネット実験をしよう。前回はこの同じホテルに着いたのが11時近くだったからフロントにもあまり人がいなかったが、今日はまだ早い。シャワーを浴びて着替えると、さっそくフロントに行き「部屋でインターネットを使いたいんだけど」と頼んで申込書にサインすると、タッパーのような箱を渡してくれた。正午から翌日の正午まで無制限で450バーツ(約1200円)。中には「ブロードバンドスプリッター」とそのACアダプター*1、電話ケーブル*1、LANケーブル*1が入っている。「電話ののってるベッドサイドテーブルにジャンクションがあるけれど、あそこにつなげばいいんでしょ?」と訊いたら、やさしくてかわいいお嬢さんが部屋まで付いて来てくれた。自分でやるからいいよと言いたかったけれど、調査員としては状況に任せた。接続して起動までしてくれる。チップを渡すと手を合わせて「ほほえみの国」らしくやさしく手を合わせて礼を言ってくれた。

 こうしてインターネット環境を整えたうえで気持ちよく食事をすませ、満ち足りて部屋に戻るとblogの書き込みサイトをひらいてすこし書き始めたのが9:00ころだった。ちょっとベッドの上に横になったつもりなのに、気がついたら部屋の明かりをつけたままで3:30になっている。やっぱりつかれてたんだ。

投稿者 玉井一匡 : 05:39 AM | コメント (2) | トラックバック

January 06, 2005

年賀状のわけ:2回目の乙酉

 秋山さんから電話をいただいて、きみの年賀状は太陽の位置と影が逆だという指摘を受けたので、よく聞いて下さいましたとばかり説明をした。「そりぁあ聞かなければわからないよ」と言われたので、説明を書き加えることにした。

1)影が逆なのは、もうひとつ太陽があるということを言いたいのです。影は沈む夕日が作ったものだけれど、もうひとつの新しい太陽が出て来るんだと。
ぼくのうまれたのは1945年だから、今年は60回目の誕生日をむかえ、ふたたび乙酉を迎える還暦というわけで、心機一転というつもりである。もうひとつ影を描くという手もあったけれどそれはちょっとうるさくなる。奥から手前に影をつけると、この位置では鶏の影が見えない。というわけで太陽と影を逆にした。
2)この影は、愛用のCADソフトVectorWorksによって、太陽の位置を1月1日午前10時に設定し、RenderWorksによってレンダリングしたもの。奥にある木や住宅は3Dでつくってある。
VectorWorksは、「MADconnection」の五十嵐進さんがずーっとマニュアル本を書いておられる。
3)鶏は、絵をトレースして3D多角形(トリのかたちの板のようなもの)をつくり、影を落とした。鶏の絵の奥にはその3D多角形が重ねてある。
4)鶏の絵は江戸時代の商人であった画家、伊藤若冲によるシャモを、photoshopを使って切り抜いて使った。英語でchickenとは「臆病者」のことだが、シャモは戦うニワトリという逆説的な存在が面白い。しかし、トリ同士で戦う「軍鶏」ではなく、タカとたたかう弱者でありたいと思う。
5)「若陽来冲」は、その若冲の二文字の間に「陽」と「来」をはさんで、新しい若い太陽が沖にやって来たという意味のつもり。
6)住宅はBe-houseのつかっている1mグリッドによっている。平面の大きさ4m*4mの2階建て小住宅。朝日と夕日を見るための屋上があって、そこにはコルビジェの人間モデルが立っている。かつて五十嵐さんが作ってくれたのを3Dにして、ぼくはよく利用させてもらっている。1階は周囲を盛土で包み保温し、同時に高さを感じさせないようにしている。
7)4mの距離を置いて並ぶ樹は、住宅と梁で結んだ。柱として住宅の耐震性を向上させ、家の上に影を落とす。1階には浴室があるので、その前の空間を包む役割も果たす。
8)ちなみに、十干十二支の「十干」は、甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸。陰陽五行説では世界を構成する五つの要素とされる五行:木火土金水(もっかどごんすい)のそれぞれに「え」と「と」をつけて作られる10の組み合わせで読む。順番に「きのえ」「きのと」「ひのえ」「ひのと」「つちのえ」「つちのと」「かのえ」「かのと」「みずのえ」「みずのと」だから、ことしは「きのととり」というわけだ。己から癸までは憶えていなかったので、広辞苑をしらべた。広辞苑を開いて知ったことがもうひとつあった。「え」は「兄」、「と」は「弟」なのだ。

投稿者 玉井一匡 : 10:26 PM | コメント (1) | トラックバック

December 25, 2004

目白文化村とChinchiko Papalog

hayashifront.jpg  自宅から神楽坂の事務所にむかうルートは、この3年のあいだにすこしずつ変えながら、いまではほぼおちついた。大部分は左手に高台、右手にあるいは近くあるいは少し離れてぼくと同じ方向に川が流れるという裏道である。このルートは信号とクルマの通行が少ない、のぼり下りがすくない、そしてなにより気持ちがいい。
みちのまわりには、あるところでは商店が軒を連ね、あるところでは製本屋のフォークリフトが動き回りそれぞれに活気がある。かつては川のまわりに染め物の工場(こうば)があった痕跡もそこかしこに残されている。ぼくはこういう「働くまち」がすきだ。けれども、左手の高台に緑が濃く、そこへのぼってゆく坂道が、自転車にはちょっとつらいけれど、歩けばとても心地よさそうにどこかに通じていることを伝えてくれる、そういう道もいいんだ。
 こうした高台の一部が、かつて堤康次郎の開発した目白文化村というところだったということを、寡聞にしてぼくはすこしも知らず、つい数ヶ月前にカフェ杏奴でお会いした古い常連のKさんにうかがったのがはじめてだった。猪瀬直樹の本などにですこしは読んでいただろうに、ぼくの記憶にはすこしも残されていない。

mejirobunkamura.jpg
 そのKさんが、「ブログの力出版記念ミーティング」に参加されてから刺激をうけたといって「chinchikopapalog」というブログをはじめた。テーマは「私とその周辺」、彼は子供時代を日本橋ですごし、のちに湘南に住んだあと落合に根をおろしたという。ぼくは、目白文化村についてぜひ書いてほしいと、さっそくコメントを書いたのだが、その後のKさんの書きっぷりがすごい。堰を切ったように、毎日のように、ではなく文字通り毎日、充実したエントリーが続いている。対象は目白文化村に限らない。やはりぼくの自転車ルートで、その脇を毎朝のように走る氷川神社が前方後円墳であったことなどの考証もすこぶる丁寧で、長年の考察の結果であることをうかがわせる。
 このブログは、ブログの力、あるいは「ブログの力」の力によるものだと思うだけでもうれしいが、このまちについての重要な資料になるだろう。

投稿者 玉井一匡 : 10:27 PM | トラックバック

December 13, 2004

NTTの病院でBlog

NTThospital.jpg
 友人が年末から2月ほど入院することになったと、メールで知らせがあった。書くべきこと言いたいことをいっぱい持っているにちがいないから、もしもまだ作っていないのだったらこの機会にBlogを開いたらいいと勧めてamazon.comから「ブログの力」を送ったのだが、本を受け取ったというメールがきのう届いた。
「入院するのは五反田のNTT東日本病院(もと逓信病院)で、なんと病室にパソコンがついていて自由に使えるのです。(さすがというか当たり前?というか)だからゆっくりと本を読んでやってみます。」と。
 客に不親切なことでは定評のあるNTTのことだから患者のためを思ってやっていることではなくて、病院のインターネット市場の開拓のためなんだろうが、入院中に無為に流れてゆく退屈な時間をむしろ充実した時間に転換できるのだから、患者にとってはとてもありがたいことだろうと、入院経験のないぼくは想像でしか言えない。
NTT東日本関東病院のホームページを開いてみると
基本使用料(¥300/日)×ご利用日数+通信料
コンピューターは患者の持ち込みだそうだ。

投稿者 玉井一匡 : 11:58 AM | コメント (2)

November 09, 2004

ラオス・タイでBlog

(1)バンコクのホテルで:click image to pop up
  今回のラオス行きは、土曜日の夕方17:20に出発してバンコク着は深夜、翌朝にヴィエンチャンに向かうので、空港前のホテルに泊まった。駅前ホテルと多寡をくくっていたのだが、日本の水準なら高級ホテルだった。翌朝の6:00にフロント前に集合すると同行の二人と約束したからすぐに寝なければならないが、部屋に着くと、インターネットの状況がまずは気になった。電話機はモジュラージャックがないから、ここにつなぐことはできない。机の上に便箋などとならんで「Super Fast Internet Access」と書いてある紙を見つけた。いま、ぼくはその紙を読み直してドキリとしてみずからをちょっとののしった。幾重にも愚かだったことに気づいたのだ。

 その1:ホテルでそれを読んだぼくは、wireless facilityというところに目がいった。利用料金は、客室での使用は12:00から12:00まで450バーツ(1バーツ2.5円くらい)、会議室での使用は6000バーツとある。そりゃあホテルにすればワイアレスの方が設備費用がかからないだろうなと納得。まずは風呂であたたまる。出てくると、よしBlogを書くぞとベッドに腰をおろしたが、すぐに気づいた。・・・・ぼくのiBookはAirMacをいれていない。
 その2:疲労のせいだと考えたいが、あわてて読んだのだろう、いま読み返すと、「use your laptop and get on-line with our "plug and play " broadband connection」と書いてあるではないか。もっと探せばどこかにあったはずだ。しかも「In addition,we have a wireless facility enabling you to get connected in all meeting areas without plugging into a phone line.」というくだりがある。ワイアレスなのは会議室であって、個室ではないということになる。個室でワイアレスを使わせるにははどうやって金をとるのだろうか、金を払うとパスワードをくれるのだろうかなどと考えていたのだが、そうではないということなのだ。どういうシステムなのか、メールで調査のうえ報告します。

(2)ヴィエンチャンのホテルで
ヴィエンチャンで泊まったのは、国際的なチェーンのホテルだった。ここにも何か書いたものがあるかと客室を探したがインターネットについてはなにもない。ロビーにおりると、「business center」というのがある。コンピューターが3台置いてあって、利用料金は10セント/minというけれど、3回使っていずれも3$だったから1$/10min. である。小さなアンテナのついた無線LANのカードなら15$/dayだと出してくれたがiBookにはスロットがない。ビジネスセンターの利用時間は、7:00〜21:00。
 翌朝、食後に「ビジネスセンター」のガラスのドアを開いて中に入ると若いお嬢さんがひとり受付に座っている。インターネットをつなぎたいというと、コンピュータの置いてある準個室のような一画に案内される、ぼくはiBookを抱えていったから、これをつなげたいんだとiBookを見せた。LANケーブルを外してiBookにつなげてくれる。safariを開くと、すぐにつながった。メールチェックをしたあとでMyPlaceにエントリーする。写真をアップロードする時間がちょっとかかるのがもどかしい。出迎えのひとたちが来ていたのでまた時間が足りない。
 個人的な旅行ではなく、予定されたスケジュールの中でうごくから時間がゆっくり取れない。そのうえに接続が無制限ではないというのが気になった。でがけに現金で支払う。ここは、まちのちいさな店でもドルで支払うことができる。自国の通貨が弱いということでもあるんだろうが、旅行者にとっては、かえって便利だ。
 まちなかでは、ところどころにインターネットカフェを見かけたが、クルマで移動中なので見られない。

(3)ルアンパバン
LPschoolPC このまちにしては大きいホテルだったけれど、インターネットの設備はありませんと、フロントはあたり前のように言った。ここは観光地なのだから、しかたないさとみずからを納得させる。しかし、観光地であることは外国人が多いことでもある。まちの中を歩いていると3カ所のインターネットカフェに出会った。それぞれに客は入っている。iBookをそのときは持っていなかったので、店の中に入らなかったのを今はちょっと後悔している。中学校の教室でも、生徒たちがコンピューターに向かっていた。きっと、あの子たちはインターネットに利用することが多いに違いない。

 (4)バンコクのまち
帰りに半日を歩き回ったバンコクでは、意外にインターネットカフェが少ないのにおどろいた。6時間ほど歩いていて気づいたのは1カ所だけだった。地域の性格にもよるのだろうが、それは一般の家庭やオフィスにインターネットが普及していることを示すのだろうと思った。1軒岳みつけたところに入って、「ぼくのコンピューターにはつなげる?」ときいてみたが、「NO」とにべもない。

 つぎに出かけるときには、かならずAirMacを装備していこう、そしてもっと注意深く訊こうと、みずからに言い聞かせた。

投稿者 玉井一匡 : 09:45 AM | コメント (4) | トラックバック

October 08, 2004

9.11 IN PLANE SITE:ないという証拠、あるという希望

pent02.jpg
ペンタゴンには飛行機が突っ込んだという痕跡がない・9.12の写真

 大量破壊兵器が「ない」という証拠を出せと、アメリカはイラクに要求したが、それを示すことができないという理由で戦争をはじめた。その揚げ句に、大量破壊兵器が「あった」という証拠を見つけられなかったことをしぶしぶ認め、サダム・フセインに代わってアメリカ政府がイラクの無実を証明した。同時に、WTCの犠牲者をはるかに超える数のイラク人とアメリカの兵士を殺し、あらたな憎しみと、またいつか起きる悲劇の種を大量に生み出した責任が誰にあるのかも証明した。
 何かが「ある」という証拠を示すのはやさしいが、何かが「ない」と証明するのはとてつもなくむずかしい。「ある」という証拠は、どこでもひとつでも見つければいいけれど、「ない」ことを示すには、国中のどこにも何もないということを示さなければならないのだから。

 友人が「911 IN PLAIN SITE」というビデオをダビングしてくれた。念のためにつけ加えれば、これは制作者がダビングを奨励している。 このテープを見るとアフガン攻撃の根拠にしていた同時多発テロについてさえ、われわれに伝えられたことは事実とはずいぶん違うようだということが分かる。これはすべてテレビやDVDや本で公開された映像を根拠にしている。主なものはつぎのような映像で、みな複数の映像で確認される。
1)ペンタゴンに旅客機が突っ込んだといわれるのに、飛行機の残骸などなにひとつ「ない」し旅客機の大きさと被害の程度が合わないことを示す映像
2)WTCに突っ込んだ2機目の飛行機の腹に何か細長いものがついていて、それが飛行機のぶつかる寸前に閃光を放つ映像
3)その物体をひそかに空港で旅客機につけることは不可能だし、ぶつかったときの目撃証言も、あれは旅客機じゃないと言っている
4)WTCのタワーが崩れ落ちるすこし前に、低層部から高く煙が立ち上った
5)救助に参加した消防士たちが「爆破による解体工事の壊れ方とそっくりだ」と語る映像
 このビデオに指摘されるまで、アメリカでも日本でも、マスメディアはこの事実をほとんど検証しなかったし、いまでもあまり取り上げられない。この事実を検証するのでなく、ビデオの存在を伝えるにとどまっている。このビデオの制作にあたって各テレビ局に映像使用の同意をもとめたが得られなかったというのもその理由のひとつなのだろう。

 これまでは、隠された真実を伝えるのは、どうせだれも真に受けないようなメディアとウワサの役割だった。スポーツ新聞の大見出しは僅かな兆候からありもしないことを騒ぎ立てるものだということを多くの読者は知っていてそれを楽しむのだが、ときには思いがけぬ真実が書かれることがある。それは、真に受けてもらえないメディアが、信用されないからこそ、そのおかげで光を放つ、もうひとつの重要な役割なのだ。河原乞食と蔑まれた役者や芸人が、ときにお上を批判することができたように。
 同じように、ウワサの多くは真に受けてもらえず、相手が多すぎてどんな権力も締め付けようがない。おかげで、隠された真実を潜めつつ広げることができる。インターネットとりわけBlogは、マスメディアの武器を手にしたウワサのようなものだ。ウワサのように自由だがウワサよりはるかに速く広く伝わり、国境すら軽々と越え、引用と画像とリンクそして日本の新聞にはない記名が信頼性を高める。
 あらゆるものが中央集権をなす日本というシステムにぼくたちは塩漬けにされてきた。しかし、この国のありかたをひとりひとりの人間がみずからの手でつくり動かせるものに変える力がBlogには「ある」のだとぼくは信じたい。
 

投稿者 玉井一匡 : 01:41 PM | コメント (1) | トラックバック

June 30, 2004

drum machine

tokyoplastic.jpg

友人(本間さん)から送られてきた。
「drum machine」というタイトルのアニメーションである。東京プラスチックという会社のサイトだが、面白い。開いた画面の東京プラスチックという文字をクリックすると始まる。
「意表をつかれる」「たのしい」がシンプルに作られている。
ホンダのアコードの部品の実写アニメーションも面白かったが、これはずっとシンプルに、従って手間も費用も格段に少なく作られているのだろうが、テンポと動きかたに共通する楽しさがある。

投稿者 玉井一匡 : 02:53 PM | コメント (0)

June 18, 2004

GOOGLE catalog

 本間さんからこんなメールが来た。・・・・・「恐ろしい」としめくくってある。
たしかにこれは、印刷メディアがここだけはと護ろうとしていた領土を、インターネットがこともなげに手に入れてしまったような感じがする。

 GOOGLE catalogのTopPageを開くと、ページの最後に「6600以上のカタログが検索できる」と書いてある。カテゴリーを選ぶとそれぞれのカタログの全ページを読めるのだ。印刷情報をスキャナーで読み込んで、それをPDFデータとして保存しておくのだろうが、これはもしかすると変換という余分な作業を必要とする日本語の、英語に対するハンディキャップを和らげてくれるかもしれない。かつてアルファベット言語圏でテレックスが優位だった時代、日本ではFAXが圧倒的に発達し、それがやがてテレックスを放逐したことを思い出す。

 本間さんは、バラバラに裁断した雑誌を自動スキャナーで読み込んでPDFデータにしてDVDに保存している。読み込み終わった本を希望者にくれるというのを続けている人だ。そのひとにさえ「おそろしい」と言わせてしまうこともにも驚く。

****本間さんからのメール****
うわさのグーグル新機能です。
何が出来るかというと「LEGO」とか「NSX」とか入力すると、USAの主だった通販カタログを全文検索して、該当の単語が出ているカタログページがずらずらとグラフィックで表示されます。もちろん引っかかったカタログは500ページあっても1000ページあっても端から端まで閲覧可能です。全文検索なので「RIAA」とかマニアックな単語もOK。
 恐ろしい。

投稿者 玉井一匡 : 08:24 PM | コメント (2) | トラックバック