October 14, 2008

EFFEIL TOWER/TOUR DE 300 METRES:エッフェル塔

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先日、友人からメールが来た。
 ランドマークタワーの横浜有隣堂書店で「エッフェル塔の図面集」(TOUR DE 300 METRES)を買った。シュリンクパックだったので内容を見られなかったが、5,900円で衝動買いしたけれど、帰ってから見たら図面がきれいなのでびっくりした。残念ながら重たくて持って行けないので、今度うちに来たときに見ていってください。あとで調べたら有隣堂以外では15,000円だった・・・という。
 メールには写真も添付してなかったけれど、これは自分のそばに置いておきたい本だと思わせる説得力と彼の眼を信用して、こんど横浜まで取りに行くから買っておいてくれないかと、すぐに返信した。土曜日、国立博物館で「大琳派展」を見たあと、横浜にいくことにした。石川町で待ち合わせて本を受け取った。

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 昼飯を食べたあと、自転車屋によって大桟橋まで行ったあとに、珈琲を飲みながらやっとおちついて本を開いた。パラパラと見ただけで、すっかりうれしくなった。
本が大きい。縦45cm横30cmだからA3サイズ。
そこにびっしりと書き込まれた図面が美しい。
見開きでA2の図面が47枚。それをディテールの図と文字が埋め尽くしている。
そのうち実に21枚がエレベーターの図面なのだ。エレベーターというものが、エッフェル塔にとってかくも重要なものだったということを図面の構成が物語っている。たしかに、建築としては3階建てとペントハウスがあるにすぎないのだ。
巻頭に、8カ国語でそれぞれ3ページずつをつかってエッフェル塔の背景と概要があって、日本語は最後の8番目。図面の書き込みがフランス語というのが難点だけれど、日本語で読んだ解説をガイドマップにして、40年以上も前に習ったフランス語の記憶を発掘しながら隙間なく書き込まれた図面を見ていると、そうだったのかと新しいことを知り、すぐさまそこからあらたな疑問が生じるのがうれしい。

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 エレベーターは水圧式と概要に書かれているのだが、水圧をどうやってエレベーターの移動のための動力に変換したのかわからない。パイプがめぐりタンクが各所に置かれているのを見つけたが、いまだにぼくには謎が解けずにいる。wikipediaによれば、1889年にOtisが電動エレベーターを開発し、1890年には日本で初の水圧式電動エレベーターがつくられたという。
 じつはぼく、まだエッフェル塔に昇ったことがないから、なおさら面白いのです。2階のフロアは、四面の外周を展望ギャラリーがめぐり、その内側を半階高くして劇場がひとつとレストランが3つ置かれている。レストランのひとつがフレンチなのは当然だとしても、残りのふたつがロシアレストランとRestaurant Americainアメリカレストランであるのはなぜなのだろうという疑問といっしょに、ギャラリーをめぐる人々の興奮、その頭越しにカフェのテラスから町をみる客、かれらのたてるざわめき。この塔が、いかに重要なすてきな機械だったかということが、いたるところがらよみがえる。
 この本のことを話したので秋山さんが調べたところ、amazonで26ドルちょっとだったという。早速調べたらその通りだったけれど、ちっともくやしいとは思わない。5900円+消費税という価格も、この内容を比べれてみれば、それだって充分に安いという気がするのだ。

■追記
*山梨県の清春芸術村にエッフェル塔の螺旋階段があるそうだと、秋山さんに電話でうかがいました。ラ・リューシュ (LA RUCHE)とよばれる、正12角形の平面型の宿泊施設の中で使われているそうだと。ぼくは、清春芸術村には行ったことがあるのに、そのことを知らなかった。RUCHEを仏和辞典で調べると蜜蜂籠、蜜蜂房のことで、1900年のパリ万国博のときに、エッフェルが設計してつくられてワイン蔵とそてつかわれた建物のことを、当時そう呼んだのだそうです。・・・この追記について秋山さんからコメントの書き込みがあって、螺旋階段は屋外にあるんだよと指摘された。大切なものを雨ざらしにしていいのかと、ぼくはちょっと気になったのだが、考えてみればたしかにエッフェル塔の螺旋階段だって吹きさらしのところにある。近々、見に行かなきゃだな。
清春芸術村
La Ruche/Wikipedia

投稿者 玉井一匡 : 08:26 AM | コメント (18)